2025年9月に発表されたフェラーリ 849テスタロッサ。「テスタロッサ復活」のニュースはおおいに話題となったが、それからわずか2週間後、早くも日本において849テスタロッサが公開。復活のテスタロッサは出し惜しみナシ!!
※本稿は2025年10月のものです
文:武井寛史/写真:小林邦寿、Ferrari ほか
初出:『ベストカー』2025年11月10日号
日本へのデリバリーは2027年から!!
2025年9月9日、テスタロッサ復活のニュースが世界を駆け巡った。その2週間後、早くも日本でお披露目。これは、アジア地域において日本が重要な販売拠点と考えられている証だ。
テスタロッサは、フェラーリのレーシングモデル「500TR」が起源で、エンジンのヘッドカバーをメカニックが余っていた塗料で真紅に塗ったことから、その名が付けられた。
「赤い頭」は1984年、12気筒エンジンを搭載した当時のフラッグシップ「テスタロッサ」として市販モデルで復活。バブル景気の追い風もあり、日本でも非常によく売れたフェラーリとなった。
その後は後継モデル512TRに受け継がれ、1994年に「テスタロッサ」の名を冠した市販車は姿を消した。そして31年後の2025年、みたび復活を果たしたのである。
注目すべきトピックはいくつもあるが、まず驚かされたのは搭載エンジンだ。従来の12気筒ではなく、4L、V型8気筒PHEVツインターボを採用。SF90の流れを受け継ぐ位置づけとなる。
システム最高出力は1050ps、エンジン単体でも830psを発生させる。モデル名「849」は、8気筒と1気筒あたりの排気量を意味している。
ちなみにエンジンルームを覗いたが、ひと目でわかるほど搭載位置がこれまで以上に低く、限りなく中央にオフセットされていた。
さらに今回は、スパイダー同時発表というサプライズもあった。これまでの流れでは、まずクーペモデルを発表し、その2年ほど後にスパイダーが追加されるのが通例だったが、今回は出し惜しみなしだ。
車両価格はクーペが46万ユーロ、スパイダーは50万ユーロ。現在の為替で計算すると約6000万円。相変わらず庶民には高嶺の花だが、夢を見させてくれる存在である。
日本へのデリバリーは2027年を予定しており、今から試乗が待ち遠しい跳ね馬だ。
V8の「テスタロッサ」……F154FC型エンジン
プロジェクトコード「F154FC」と名付けられた内燃エンジン。新開発のターボチャージャーをはじめ、シリンダーヘッドやエンジンブロックなど多岐にわたり改良が施された。
さらにレース用カムシャフトの軽量化やチタン製ネジの採用など、エンジン単体を軽量化した結果、SF90と比べて約10%の軽量化を実現。
●フェラーリ 849テスタロッサ 主要諸元
・全長×全幅×全高:4718×2304×1225mm
・ホイールベース:2650mm
・車重:1570kg
・エンジン:V8 DOCHツインターボ
・最高出力:830ps/7500rpm
・最大トルク:85.9kgm/6500rpm
・モーター出力:220ps
・システム出力:1050ps
・トランスミッション:8速F1デュアルクラッチ・ギアボックス
・0-100km/h加速:2.5秒
・0-200km/h加速:6.35秒
・100-0km/h:28.5m
・公表最高速度:330km/h


















コメント
コメントの使い方F-80あたりから一文字模様…
個人的に残念なデザインだと思います‼️
フェラーリ只今迷走中‼️って感じ…