2025年10月末から開催されたジャパンモビリティショー2025。その開催直前に自動車メーカー各社から発信された「ウチはこんなの出します」というリリースから、ここではトヨタ センチュリークーペを取り上げてご紹介する。
※本稿は2025年10月のものです
文:ベストカー編集部/写真:トヨタ ほか
初出:『ベストカー』2025年11月26日号
威風堂々! 圧倒的存在感
センチュリーに2ドアクーペが登場してもけっして驚きではない。ロールスロイスにはレイスがある。本当のプレミアムカーにはサルーンを基軸としてクーペも必須だし、時代の求めに応じてSUVタイプも必要だ。
だがセンチュリークーペの本質はそれではない。
センチュリーを単なる車名ではなく、トヨタ自動車の最上級プレミアムブランドとして独立させた新ブランド戦略こそが、センチュリークーペの存在を意義付けているのだ。
豊田章男会長の言葉では「センチュリーの居場所が明確ではなくなった」。
つまり、トヨタブランドの上位にレクサスブランドが誕生し広く認知された今、トヨタブランドのセンチュリーでは、明確なプレミアム性を意識づけられない、ということだ。
トヨタグループ創設者の豊田佐吉生誕100年を機に、1967年に生み出されたセンチュリーはトヨタ自動車にとって特別な存在だ。
それだけに、センチュリーを新たなブランドとして頂点に位置付けることは、ある意味トヨタにとっては当然の流れともいえる。センチュリーブランドが確立することで、レクサスの立ち位置にも変化が生じることになる。
今回(2025年)のJMSではセンチュリークーペが提案されたが、今後、プレミアムブランドとしてラインナップを拡大していくことになろう。

















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