令和なのに古いセドリックパトカーが大人気のワケ

■これぞ元祖覆面パト! 愛知県警のセドリック覆面車

愛知県警交通機動隊の白セドリック覆面。国費モノの最終型はオートカバーが備わっていたが、こちらは県費導入でグリル内前面警光灯を採用している
愛知県警交通機動隊の白セドリック覆面。国費モノの最終型はオートカバーが備わっていたが、こちらは県費導入でグリル内前面警光灯を採用している

 Y31セドリックの覆面パトカーといえば、150系クラウンとともに、かつて交通取り締まりで活躍した代表格である。愛知県警では、そんな歴史的存在ともいえるセドリック覆面パトカーが現存している。

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 同車は2002年に県費で導入された最終型で、2023年で車歴21年のベテラン車両となる。ドアミラー仕様で、グリル内に前面警光灯、TL型アンテナを装備する。導入当初は主要幹線道路などで取り締まり活動に従事していたが、現在は本部などへの連絡用車として余生を過ごしているという。

 AT車をおもに扱う若い隊員らにとってMT車は珍しく、運転する際は普段以上に緊張感を持つことが少なくないという。また、走行中はマニアや一般人を含め注目の的になってしまう存在ということだ。

 ソリッドのホワイトボディがまぶしい同車。サイドウィンドウは、今では珍しい手回しタイプ。ドアの開閉も「ガチャッ」と懐かしい音を聞くことができる。トランクリッドにはTL型アンテナが設置されていおり、このタイプのアンテナは、かつて覆面パトカーの見分けに使われたほどの代表的な装備だ。

 エンジンルームや車内、トランクや足回りに至るまで抜かりなく手入れされており、コンデイションは抜群である。隊員の方に話を伺うと「特に不都合もなく、引退させる理由は見当たらない」ということで、運が良ければその勇姿を見ることができそうだ。

 今回紹介した以外にもセドリックのパトカーや覆面パトカーを現役で運用している県はまだ存在する。引退前に、ぜひチェックを!


 なお、もっとパトカーについて知りたい方は『新型PCへ世代交代する警察車両 令和パトカー大全』もご覧ください。

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