クルマの場合、正式名称で呼ぶこともあれば、略称や型式で呼ぶことも多い。それとともに、見た目などからあだ名で呼ばれることも少なくない。誰が言い出したかわからないが、いつしか浸透してみんなが使うようになったあだ名。今回はそんな「あだ名」で呼ばれるクルマたちを紹介する。
文:木内一行/写真:トヨタ、日産、マツダ、CarsWp.com
【画像ギャラリー】あだ名で呼ばれる数奇なクルマたち(7枚)画像ギャラリー「ファミリーカーらしくあだ名も親しみ感満点」 バリカン(3代目コロナ)
長い間トヨタの中核を担っていたコロナ。50年近い歴史のなかで10世代を超えるモデルが送り出されたが、その中でも絶大な人気を誇ったのが1964年に登場した3代目だった。
カローラが登場するまでの間トヨタの屋台骨を支えてきた3代目は、フロントバンパー上部を頂点としてリアに一直線に流れるサイドビューのアローラインが特徴だったが、つけられたあだ名はなんと「バリカン」。
その由来となったのはもちろん見た目で、四角いフレームに囲まれたスラント形状のノーズとメッシュタイプのグリルがバリカンを連想させたのだ。ファミリーカーに相応しい庶民的なあだ名といえばそうなのだが……。
「GTにふさわしい迫力の容姿はまさにソレ」 サメブル(4代目ブルーバード)
1960年代にコロナとBC戦争を繰り広げたブルーバードにもニックネームがつけられたモデルがあった。
ブルーバードといえば、マニアからは510や910など型式で呼ばれることが多い。しかし1971年に登場した4代目では、マイナーチェンジで追加された2000GTシリーズが「サメブル」と呼ばれた。
サメとはまさに「鮫」のことで、逆スラント状のロングノーズとフロントフェンダー前方にあるスリット状のデザインがエラをイメージさせ、そういったあだ名がつけられたのだ。
ちなみに4代目、当初は先代の510と併売されており、区別するためブルーバードUの車名が与えられて「ブルU」と呼ばれていた。
【画像ギャラリー】あだ名で呼ばれる数奇なクルマたち(7枚)画像ギャラリー「残念なあだ名に反して見た目はエレガント」 ブタ目(3代目マークII)
クラウンとコロナの中間に位置するハイオーナーカーとして登場し、80年代にはハイソカーとして一世を風靡したマークII。そんな人気モデルにも、少々残念なあだ名があった。それが、3代目につけられた「ブタ目」。
カッコいいニックネームとは言いがたいが、丸形2灯ヘッドライトの内側に長方形のポジションランプを設置したフロントマスクのデザインが由来となっている。
しかし全体を見ると、プレスラインが組み合わさったサイドビューやテール下がりのフォルムなど、あだ名に反して実にエレガント。
ちなみに、兄弟車のチェイサーはポジションランプがバンパーに設置されたウインカーと一体だったため、ブタ目には見えなかった。
「後期になって初代のニックネームが復活」 イーグルマスク(4代目マークII)
トヨタを代表モデルであるマークIIでは、1980年にモデルチェンジした4代目にもあだ名がつけられていた。
ただしそれは、マイナーチェンジ以降の後期モデルのみ。内外装のデザインを刷新し、フロントグリルを強調した顔つきとなった4ドアハードトップは「イーグルマスク」と呼ばれるようになったのだ。
実はこのニックネーム、初代の後期モデルにも与えられていたもので、ノーズセンターの突き出たスリット部分がイーグル(鷲)のクチバシをイメージさせることからついたという。
4代目ではそれほどイーグルっぽさは感じないが、初代のあだ名が復活したことを喜ぶ人も少なくなかったとか。
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