2023年のジャパンモビリティショーで「アイコニックSP」が話題を集めたマツダ。JMS2025では、2035年までに目指す未来を具現化した2台のコンセプトカーを披露。そのうちの一台、「マツダ ビジョン クロスクーペ」をご紹介しよう。
※本稿は2025年11月のものです
文:ベストカー編集部/写真:マツダ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年12月10日号
ロータリーPHEV搭載のクーペコンセプト
2035年に目指したい未来を実現するため、2台のコンセプトカーを初披露したマツダ。そのブースでメインステージを飾ったのがビジョン クロスクーペだ。
ビジョン クロスクーペは、魂動デザインをさらに進化させたスポーツクーペ。最大の注目はロータリーエンジンを搭載したコンセプトカーである点だ。
ロータリーユニットは2ローターのターボエンジンで、モーターとバッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッド。システム出力は510psと強力なパワーを誇る。
航続距離はモーターによるEV走行では160km、エンジンを併用した総走行距離は800kmと、エンジンと電動化のベストバランスを実現する。
さらに、このビジョン クロスクーペでポイントとなるのが使用する燃料。微細藻類由来のカーボンニュートラル燃料を想定しており、マツダ独自のCO2回収技術「マツダモバイル カーボン キャプチャー」と組合わせることで、走れば走るほど大気中のCO2を削減できるというのだ。
なお、ボディサイズは、全長5050×全幅1995×全高1480mmで、ホイールベースは3080mm。リアにかけてなだらかに傾斜するルーフラインが特徴的なワイド&ローフォルムで、マツダ3をスポーティに進化させたデザインにも見えるが、フラッグシップ級のボディの大きさを持つ。
ロータリーエンジンの新たな可能性を示したビジョン クーペ。これらの技術進化に期待したい一台だ。






















コメント
コメントの使い方デザインはMazda3正統進化で、3好きな人は受け入れやすいと思います。
気になるのはCO2回収。システム的に溜まる度に所有者が専門的な交換を行う必要性。
SKY-DでもそうですがMazdaは、環境に排出しない分を車輛側に溜めて、それに伴う問題をオーナーに丸投げする方針です。
それを直視・納得のうえ自分が買うならいいのですが、見ない振りで賞賛は心がムズムズします。