「ハイパワーモーターで走りが楽しいHVコンパクト」 日産・ノートオーラ ニスモ
初代プリウスの登場以来、長らくエコカーとして認知されてきたハイブリッドカーだが、最近ではスポーツ性を高めたモデルも多くなってきた。そんななかで注目したいのがノートオーラ・ニスモ。
ノートの上級車種として2021年にデビューしたノートオーラをベースに、フォーミュラEからインスパイアされた「駿足の電動シティレーサー」をコンセプトにニスモがチューンアップ。
エクステリアはレースで培った空力技術を生かしたエアロパーツを装着し、インテリアもダークトーン&レッドアクセントの色調でスポーティ色を高めている。
走りのキモとなるパワートレインは標準車と同じながら、ドライブモードには「NISMO」モードを設定するとともに、その他のモードも専用チューンを実施。サスペンションもローダウンして引き締められている。
そんなオーラ・ニスモの走りをさらに引き上げたのが、2024年に追加された4WDモデル。
リアモーターを標準仕様の4WD車より高出力・高トルク化しつつ、前後の駆動配分などを専用にチューニング。後輪寄りの駆動力配分にすることで、モーターならではの力強い加速感とともに、オンザレール感覚の旋回性能を実現したのだ。
また、4WD化により車両重量が増したネガを消すため、FF車よりも12%軽量な専用アルミホイールも採用している。もちろん4WDだけあり、降雪地域では大きな武器になること間違いなし。
さまざまなシーン、あらゆるステージで楽しめるハイブリッドカーは、プレミアムスポーツコンパクトとしての資質も十分なようだ。
「4WDの新設定で運転の楽しさと走破性を両立」 ホンダ・ヴェゼルe:HEV RS
2021年にフルモデルチェンジし、2代目となったヴェゼル。その現行モデルはより質感を増した内外装や、いっそうパワフルになったハイブリッドシステムなど全方位での進化を遂げ、初代に続くヒットモデルとなった。
そして、2024年のマイナーチェンジで各部がブラッシュアップされ、2025年10月にはスポーティグレードのRSが追加された。
初代にもRSは設定されていたが、FFのみのラインナップ。しかし2代目では4WDも設定され、高い走破性を備えながらスポーティな走りが楽しめるようになったのである。
エクステリアは専用のフロントグリル&ロアグリルやドアガーニッシュなどでロー&ワイドを強調。18インチのアルミホイールも専用カラーだ。
インテリアもラックススウェードとファブリックの専用コンビシートを採用しつつ各所にレッドのステッチを施し、スポーティさを表現しているのだ。
一方、パワートレインは標準車と同じ1.5リッターi-VTEC+2モーターの「e:HEV」で、スペック的も変わりなし。
しかしサスペンションは専用にチューニングされ、ローダウンサスペンションを採用するとともにショックアブソーバーの減衰力も最適化。この変更は運動性能に大きな影響を与えるだけでなく、一般的な立体駐車場に入庫可能という副産物も手に入れたのだ。
また、専用チューニングされた電動パワーステアリングにより、リニアなステアフィールも実現している。
先代RSでは、降雪地域で4WDは不可欠だから選べない……というユーザーだっていたはず。しかし現行RSなら問題なし。本格的なスポーツグレードでないものの、シーズン問わず走りを楽しめるSUVだ。
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