2025年10月にBYD シーライオン7を購入したと突如発表した国沢光宏氏。いろいろと話題にもなるBYDなだけに、国沢氏による今後の評価にも目が離せない! そんななか、BYDから国内導入モデル第5弾となる「シーライオン6」が販売されたぞ! 聞けばこの子、BYD日本初投入のプラグインハイブリッド車! ご時世柄、BYDを評すること自体に独特の緊張感もあるが、果たしてその性能や如何!?
文:国沢光宏/写真:小林岳夫
BYDオーナーとしてさっそく評価しみようじゃないですか!
BYDを評価させたら正鵠を射る自信がある。シーライオン7のユーザーである上に、納車されてから日本の中でもTOPクラスの達人に足回り&車体品質の入念なチェックをしてもらった。中国車というだけで様々なバイアスが掛かりがちながら(直近の状況だと一段と向かい風強い)、クルマに責任はない。以下、シーライオン6の純粋かつニュートラルな紹介をしたい。
最初に書いておくけれど、「Yahoo!」にも転載された場合、中国車が嫌いな人は買うことなどありえないと思う。したがって読む必要などありません。読まなければ腹も立たずコメント書く時間も節約出来る。それでもコメント書く人って、ホントは中国車が気になって仕方ない? 実際、BYDのクルマ作りは驚くほど進化している。日本勢からすれば手強いライバルになってきた。
アウトランダーやハリアーPHEVより安くコスパも最強!?
ということでシーライオン6である。車格やボディサイズはハリアーをイメージしてもらえば間違いない。ワングレードで、パワーユニットも1500ccの4気筒+18.3kWhの電池を搭載したPHEVのみという展開。装備内容は驚くばかり! サンルーフを始め、インフィニティのサウンドシステム、電動テールゲート、全席幼児置き去り警告、ヒーター/ベンチレーション付きシート等々。
価格は398万2000円(FWD)。装備内容を揃えれば、日本勢だとハイブリッド車だって100万円くらい高い。国産PHEVだと比較にならないので、国産ハイブリッド車を競合車に想定して評価をしたいと思う。ちなみにシーライオン6は充電率を25~70%の範囲で任意にセット出来る。70%としておけば、非常用電源や、オートキャンプなどで使える電力を残したハイブリッドとして使えます。
やっぱり気になるのは走りだよね!
試乗と行きましょう。Dレンジを選びアクセル踏むと、197馬力のモーターパワーで走り出す。ハイブリッドのシステムはホンダ2モーター式と同じ。20km/hくらいになったあたりでエンジン始動となり、エンジン駆動の発電機で作った電力を走行用モーターに送る。日産eパワーとも同じ、いわゆるシリーズハイブリッドである。面白いことに加速感は日本勢のハイブリッドを凌ぐ。
ハイブリッドであれば、アクセル踏んだ直後にモーターが発生させられるパワーはせいぜい60馬力。走行用電池が1.5kWhくらいしかないですから。シーライオン6だと197馬力を引き出せるパワーを、大容量走行用電池から引き出せる(日本勢もPHEVは同じようにパワフル)。追い越し加速に代表されるドライバビリティは電気自動車に近い。苦しゅうない性能である。
巡航速度域になるとホンダ2モーターと同じ直結モードで燃費を稼ぐ(eパワーは直結モードを持たないため高速燃費伸びない)。シーライオン6の面白さは、100~120km/hの速度域で走行用モーターに加え、エンジン直結状態としてエンジンパワーを上乗せする制御を行っていること。197馬力に100馬力程度が加わるワケ。今回は高速道路に乗らなかったが、次回試してみたい。
素晴らしいのが燃費。ハリアーでいえば、ハイブリッドのWLTCモードは22.4km/L。シーライオン6も22.4km/Lで、車重あるのに同レベルなのだった。回生ブレーキ効率が圧倒的に良いため(LFP電池の特長でもある)、速度エネルギーをキッチリ回収出来ているんだと思う。エンジンの静粛性も驚くほど高い。欧州の技術を取りれたエンジンの精度が高いのか。
【画像ギャラリー】結構見た目スタイリッシュでは!? 見せてもらおうじゃないの! BYDのプラグインハイブリッド「シーライオン6」の性能とやらを!!(44枚)画像ギャラリー















































コメント
コメントの使い方シーライオン7に私も乗っていますが、クルーズコントロールが改善されているのは今後のOTAに期待出来ます。足回りは重厚で上質なのでシーライオン6も期待です。
日本勢も驚く性能と価格設定。
トヨタ車だと思えばこれは売れると断言できます。