100年の歴史と101年目からの未来 記憶に刻まれるマツダ車たち 22選

■初代サバンナRX-7(1978年)

 当時ピンチに陥っていたマツダが起死回生をかけて開発したRE搭載のピュアスポーツカー。REは燃費と環境性能を大幅に向上し、価格が安かったこともあり大成功を納め、後にREターボも追加された。

サバンナの後継モデルで、ターボ仕様の12A型ロータリーエンジンが搭載されたのは日本仕様の後期型モデルのみだった

■5代目ファミリア(1980年)

 ファミリアは5代目モデルでFF化され、全体的に初代VWゴルフの影響を受けたモデルとなった。スタイルやハッチバックのXGのラウンジシートなどを理由に何度か月間販売台数1位になるほどの大ヒット車となった。

新規開発のマツダBDプラットフォーム採用で誕生した5代目モデル。1982年に3回、1983年に5回、月間販売ランキングナンバーワンに輝いたマツダ最高のヒットモデルで、赤が人気カラー

■6代目ファミリアGT-X(1985年)

 1.6L DOHCターボを搭載する日本初のスポーツフルタイム4WD車。初代RX-7を引き継ぐ形でWRCに参戦し、雪のスウェーデンラリーでの優勝も果たした。

追加設定されたGT-XとGTには直4、1.6L DOHC16バルブターボを採用していた。このエンジンは当時の1.6Lクラス最強となる最高出力140psを発揮した

■5代目カペラ(1987年)

 それまでの4ドアと5ドアのセダン、クーペに日本車のステーションワゴンとしては売れたカーゴも加わり、電子制御4WSやディーゼルスーパーチャージャーといった新技術もギッシリ投入された。

世界初の電子制御車速感応型4WS、量産エンジン初となるプレッシャーウェーブスーパーチャージャー採用のディーゼルモデルが設定されたことなどで歴代でも華やかなモデルになった

■ペルソナ(1988年)

 カペラベースでカリーナEDに対抗するスタイリッシュ4ドアクーペ。ファミレスのソファのようなリアシートが今も記憶に鮮明に残る。

インテリアの半分以上が革張りになっていたなど、バブル期に設計されたモデルならではのゴージャスさがウリ。フロントグリルには七宝焼きのエンブレムを採用。エンジンは直4の1.8L SOHC、2L DOHCの2種類を設定

■ユーノスロードスター(1989年)

 ライトウェイトオープンスポーツカーの平成版として登場。コンセプトは新しくないが、こういったクルマを平成に蘇らせた勇気は称賛モノで、フォロワーも登場。しかし現在も続いているモデルはロードスターも含め少なく、この点も偉大だ。

海外にも数多くのフォロワーモデルを生み出したマツダのオープンスポーツの代名詞。搭載していたエンジンは当初は120psの直4、1.6L DOHCだったが、1993年の後期型から130psの直4、1.8L DOHCに換装されている

■ユーノスコスモ(1990年)

 当時のRE技術の集大成といえる3ローターターボを搭載したラグジュアリークーペ。全体的に実に贅沢なクルマだったが、3ローターの燃費も超極悪だった。

ユーノスのフラッグシップモデル。230psの2ローター13B型と280psの3ローター20B型を設定

■センティア(1991年)

 ルーチェの後継車でボディサイズの大きさも生かした流麗なスタイルはジャガーなどを思わせるほど美しかった。

ルーチェ後継のFR上級サルーン。5代目カペラに採用された車速感応型4WSのほか、ガラスサンルーフに太陽電池を組み込んだソーラーサンルーフなどを採用し、贅を尽くしたモデル

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