100年の歴史と101年目からの未来 記憶に刻まれるマツダ車たち 22選

■アンフィニRX-7(1991年)

 ツインターボ化などパワーアップはされたものの、エンジンは2ローターターボのまま徹底的な軽量化により日本車最速軍団に勝負を挑んだピュアスポーツカー。度重なる改良による熟成もスポーツカーらしいところだ。

1997年以降はアンフィニからマツダへ変更。13B型ロータリーはデビュー当初の255ps→265ps(MT車のみ)→280ps(MT車のみ)へと向上した

■ユーノス500(1992年)

 マツダに多大なダメージを与えたクロノス兄弟の1台ながら、ユーノス500だけはスタイルが世界中から高く評価された。

ユーノス初のセダン。当時の兄弟車だったクロノスやMS-6、クレフ、テルスターよりもボディサイズは小さいが、逆に価格は高かった。エンジンは直4、1.8LとV6、2LのNA

■AZ-1(1992年)

 ガルウイング+ミドシップという軽スポーツカー。トリッキーなハンドリングなどもあり、残念ながら短命に終わった。

ビートやカプチーノとともに「平成ABCトリオ」として話題になった軽スポーツ

■ランティス(1993年)

 クーペ的なセダンというわかりにくいクルマながら気持ちいいV6エンジンやハンドリングのよさ、衝突安全性に注力した点など中身に魅力あるクルマだった。

写真の5ドアハッチバッククーペと4ドアセダンの2種類を設定。クーペは当時のJTCCにも参戦

■ボンゴフレンディ(1995年)

 エンジンを前席下に置くミニバンでクルマ自体に見どころはない。しかし、ルーフにテントが立つあのオートフリートップはアイデア賞もので、いまだに真似をするクルマがあるほどだ。

キャンピングカーのポップアップ式テントのようなオートフリートップが特徴。子どもふたりが就寝するには充分

■初代デミオ(1996年)

 シンプルながら広いコンパクトハイトワゴンというコンセプトと価格の安さを理由に大ヒットし、当時本当に苦しかったマツダにとっては救世主になった。

コンパクトながらスペースの広さと実用性の高さがウケて大ヒット

■初代アテンザ(2002年)

 Zoom-Zoomの企業キャッチコピーも含めた新生マツダのトップバッターとなったミドルサイズカー。すべての部分がそれまでのマツダ車とは比較にならないほどの完成度を持ち、マツダ復活の狼煙となった。

2000年のトリビュート以来となるマツダにとって1年半ぶりのブランニューカー。セダン、ワゴン、5ドアハッチバックを設定
2000年のトリビュート以来となるマツダにとって1年半ぶりのブランニューカー。セダン、ワゴン、5ドアハッチバックを設定

■初代CX-5(2012年)

 この前年からマツダが展開し始めたSKYACTIV技術をすべて盛り込んだ1号車。特に2.2Lディーゼルはパワフル、低燃費、低コストと三拍子揃っており、いまだにハイブリッドに対するアンチテーゼとして魅力的な存在だ。

フルSKYACTIVテクノロジー+魂動デザイン採用のマツダ第6世代車両群第1弾モデル。大ヒットモデルとなった
フルSKYACTIVテクノロジー+魂動デザイン採用のマツダ第6世代車両群第1弾モデル。大ヒットモデルとなった

【番外コラム】ベストカーイイボシのRX-8アゲイン

(TEXT:飯干俊作)

 2011年まで我が愛車だった最後のロータリースポーツ、RX-8。この特集企画のひとつとして、数年ぶりに走らせることができた。

 乗ったのは最終限定車のスピリットR。新車当時はアシがしなやかだった記憶があるものの、「こんなに硬かったっけ?」というのが第一印象。でも、6速MTを駆使して走らせていると、テンションがどんどん上がってくる。

REだけでなく、観音開きドアの4ドアスポーツクーペというコンセプトが当時、斬新だったRX-8

 当時も今も加速力自体はたいしたことない。しかし、電動モーターに内燃機関のいいところだけを組み合わせたようなロータリーフィールは格別。たいしたことないパワーゆえ、逆に息の長い加速を楽しめるというメリットを存分に味わいながら走っていると、ファントゥドライブの真髄をみたような気分になる。

 私がRX-8を購入したのは38歳の時。当時の自分を振り返ると「とんでもない未熟者だった」という思いしかないけど、あの未熟ぶりがあったから「少しはマシになれたかな?」と思える今の自分がいるのも確か。

 RX-8も発売当初は未熟だったが(それに乗ってました)、改良に改良を重ね、最終型は別モノのような乗り味を実現していたのと同じなのかもしれない。

 このまま「RX-8と俺」というお題で何行でも書けそうな気分になってきたが、迷惑だろうからやめる。RX-8に乗って人生を考えさせられるとは思わなかった。そこらのクルマにはできない芸当である。

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