2025年8月に登場した新型日産 ルークス。内外装の上質さと、スライドドアの開口幅や室内収納スペースの広さはクラストップという使い勝手の良さを両立させた。先進安全装備もグレードアップさせたルークスに鈴木直也氏が試乗!!
※本稿は2025年12月のものです
文:鈴木直也/写真:茂呂幸正、日産
初出:『ベストカー』2026年1月26日号
軽自動車を超えた上質さ
●新型日産 ルークスの主な注目ポイント
・「かどまる四角」の上質なデザイン
・室内長、スライドドア開口幅ナンバーワン
・進化型インテリジェントアラウンドビューモニターを日産軽初搭載
・室内収納スペースクラスナンバーワン
新型ルークスは“クオリティ”で勝負するクルマだ。
まず注目すべきポイントは、軽の水準を超えた高いインテリア品質。ハイウェイスターではステッチ加飾の2トーンインパネが秀逸で、ドアトリムに至るまで造り込みがきちんとしている。登録車と比較しても遜色のない満足感が得られる。
さらに、オプション設定ながら12.3インチの大型ディスプレイとメーターが一体となったグラフィックディスプレイも圧巻だ。
このディスプレイはグーグルアシスタントによるインフォテイメント機能の向上とともに、安全運転を支援する意味でも重要。アラウンドビューモニターが進化して、車体下の映像を生成するインビジブルフードビューや3Dビューなどの機能まで用意されている。
CMではこの機能を「見えルークス」としてアピールしているが、これが好評で大いに認知度がアップ。初期受注から多くのユーザーに選ばれているという。
こういった先進的な統合型インターフェースは、登録車の上級モデルに乗っているかのようなクォリティ感を演出する効果大。新たに後席にも採用された“ゼログラビティシート”など、居住性/快適性へのきめ細かな配慮もなかなかで、インテリア質感を重視するユーザーにはかなりの訴求力を持つといえる。
パワートレーンは基本キャリーオーバーだが、エンジンやCVT制御に、より自然で力強いドライバビリティを目指した改良が施されている。
ただ、NAモデルでは絶対的なトルク不足は否めず、少し強めにアクセルを踏み込むとすぐエンジン音が高まりがち。まぁ、どの軽自動車に乗っても同じ悩みがあるのだが、660ccの限界を感じさせるものがある。
対して、ターボのドライバビリティや静粛性については、ライバルをリードする好印象があった。過給によるトルクアップは威力絶大で、エンジンを唸らせずとも速度を上げていき、首都高の料金所加速などの安心感は絶大。静粛性についても遮音ガラスなどの手当てが効いていて快適だ。
シャシー面で気に入ったのは、従来モデルゆずりのしっかりした操安性に加えて、新型では乗り心地のしなやかさが向上したこと。兄弟車のデリカミニと上手に棲み分けていると感じた。
また、ブラシレスモーター採用の新しい電動パワステが、操舵感のスムーズさに貢献しているのも忘れちゃいけない改善点。ステアフィールは個人的に軽ナンバーワンと評価したい。
安全装備についても、おなじみプロパイロットや衝突被害軽減ブレーキに加えて、軽初のBSI(後側方衝突防止支援システム)」が装備された。ここも、手抜きがなくて好ましい。
結論として、新型ルークスのクォリティ重視作戦は、狙いどおりの効果を上げている。上質な足を求めるユーザーにとって、価格に見合う価値を提供していると思う。


















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