いよいよ間近に迫って来た「自転車交通違反への青切符導入」。自転車の見落としがちな交通ルールについてはベストカーでも周知してきたが、ここではルールの有無に関わらず「自転車運転において危険な行為・危険な走行」を取り上げる。
※本稿は2025年12月のものです
文:ベストカー編集部/写真:ベストカー編集部、AdobeStock(トップ画像=yamasan@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2026年1月10日号
幼児を乗せての事故が多発中!
自転車の前後に幼児を乗せて運転する自転車は街なかで当たり前の光景だが、まず、子どもを後ろに乗せることで自転車の挙動が乱れやすくなり、危険度が増す。
前に乗せる場合はハンドル操作に大きく影響し、突然ハンドルを取られて転倒という危険性もある。両方の場合はその相乗効果で非常に乗りづらく危険度が増す。また、立ちごけや、子どもの脚が電柱などに接触してケガをするなどのケースもある。
特に最近主流の電動アシスト付きの場合、スピードが出るため、子どもによる重量増で制動距離が伸びるのも事故要因となる。
子どもを自転車に乗せる場合、シートベルト着用時は投げ出される危険はないが、頭部へのダメージが大きい傾向というデータもある。
着用と非着用は専門家の間でも議論の対象となっているが、現状ではヘルメット、シートベルトを着用し、シートは側頭部までカバーするハイバックタイプを選ぶというのが最善策。
持ち物・服装が事故を誘発!
ロングスカートの裾、コートの裾、デイバッグの腰ベルト、雨用ポンチョなどが後輪に絡みついて急激に後輪がロックして激しく転倒というのは、思っている以上に多く発生している。
もっと危ないのは前輪で、手持ちの傘、コンビニ袋などの持ち物が絡むと、前輪がロックしてジャックナイフと呼ばれる後輪が浮き上がった状態になり空中で回転して大転倒というのも珍しくないので要注意。
【画像ギャラリー】ご自身の自転車運転をもう一度振り返って欲しい!! 事故を誘発する自転車での危険な行為&危険な走行(6枚)画像ギャラリー路肩には危険が潜んでいる!
車道で自転車が走るべきとされているのは第一通行帯の左側だが、この部分は道路の排水のために側溝があったり、路面にカントが着けられていたりして非常に走りづらい。
加えて、路面の継ぎ目、補修痕、ひび割れなどなど、多くの危険要素がある。特にタイヤの細いロードバイク、クロスバイクなどでは転倒の危険性も高まる。
そのほか降雨時に路面標示、マンホールなどでスリップして止まり切れないなどの危険とも隣り合わせ。
違反運転は事故の最大要因
自転車の死亡・重傷事故の要因の約75%を占めるのが法令違反運転だ。「知らずにやっている」「故意」の両方あるが、どちらにせよ、クルマ、バイク、自転車、歩行者のすべてにとって迷惑この上ない。
そんな法令違反でクルマのドライバー視点で言えば、対自転車で最も怖いのは一時停止義務違反だろう。
そのほか信号無視、逆走、交差点での安全進行義務違反、優先通行妨害などなど、その違反は枚挙にいとまがない。対クルマで故意にやっているとすれば、痛い思いをしたり、傷害が重篤化しやすいのは自転車であることを認識すべき。
自転車とクルマの事故の場合は、弱者保護の観点から過失相殺は自転車が優遇されているが、ドライバーからすれば納得いかないのも当然の話。一方、対歩行者の場合は、弱者保護の観点から逆に自転車の過失が重くなる。
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