クルマに罪はないのについてしまった気の毒なあだ名
●自動車界のタイタニック→フォード エドセル
1950年代、アメリカの巨人・フォードは、競合するゼネラルモーターズ(GM)やクライスラーに対抗するため、新たなブランドの設立を決定した。
その結果誕生したのが、1943年に胃がんのためこの世を去ったフォード社2代目のエドセル・フォードの名を冠したブランド、エドセルだ。
つまりエドセルはクルマ単体ではなくブランド名なのだが、このエドセル全体が「自動車界のタイタニック」と呼ばれている。
フォードはエドセル設立のために膨大な資金や人材を投入したものの、1958年に登場したエドセルブランドのモデルはまったく売れず、その後も上昇することはなかった。
フォードは1959年11月にエドセルブランドの廃止を決断し、大いに期待されたブランドは、計画開始から考えてもわずか3年あまりで終焉を迎えた。
こうした経緯が、莫大な経費を投じて開発したにもかかわらず、最初の航海で沈没してしまった豪華客船のタイタニック号と似ているため、エドセルに「自動車界のタイタニック」というあだ名が与えられてしまった。
エドセルには「自動車業界最大の失敗」という蔑称もあり、逆に他業界で失敗したプロジェクトを「○○のエドセル」と揶揄することもあった。
近年は一般社会でも人に対してあだ名をつけるのは良くないこととされ、クルマでもユニークなあだ名を持つものは少なくなっている。
クルマに対する残念なあだ名もまた、時代を映す鏡のひとつだった。
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