今までにない蓄電池で元気な日本を取り戻す
これまで培ってきた蓄電池技術を民生・インフラ分野に応用し、エネルギー分野でイノベーションを起こして日本を元気にするため、CONNEXX SYSTEMSを2011年に京都で設立。
塚本社長は自らの思いを形にした、さまざまな蓄電池を開発・製造し、企業や行政から注目されている。
「BIND Battery®」はリチウムと鉛など、異なる種類の電池を結ぶこと(BIND)ができる驚きの製品。たとえリチウムイオン電池に過剰なエネルギーが入っても、それを鉛電池が外に逃がすことで熱暴走を防ぐことができる。さらにマイナス30℃環境下ではリチウムイオン電池はほとんど放電できなくなってしまうが、これを鉛電池が補ってくれるため、寒冷地や山間部でも十分な能力を発揮する。
「HYPER Battery」は、大容量で高いエネルギー密度のリチウムイオン電池でありながら、短時間の急速充電に優れている。90秒で充電を完了し、1tの荷物を積載して30分運転可能なAGV(無人搬送車)などにも利用されている。
「SHUTTLE Battery」は、鉄の酸化還元反応で充放電できる、これまでにない革新的な蓄電池。リチウムイオン電池の数倍以上の超高エネルギー密度を実現し、安全で安価な鉄と空気を燃料にするので、夢のような未来の蓄電デバイスとして期待されている。
使用済みバッテリーが蓄電池&急速充電に
三菱ふそうトラック・バス株式会社との共同で同社の「eCanter」の使用済みバッテリーを再利用した定置型蓄電システム「ENEPOW® EV Charger」の実証実験が今年2月から向日市役所で始まった。
これはEVを充電するための蓄電池であり、複数台のEVを同時に急速充電できる優れもの。さらに太陽光などの再生可能エネルギーを蓄蔵し、停電時にはバックアップ電源としても利用できるのだ。
「中古バッテリーで大丈夫? とよく聞かれるんですが、一般的にEVバッテリーは中古になっても70%程度の容量は残っています。まだまだ蓄電池としては使えます。日本にはまだアメリカを輸入に頼っているところもありますが、すでに国内にあるEVのバッテリーは資源そのものなので、これを利用しない手はないと思います」
蓄電池がまちを繋ぐ「PowerNet」
これまで遠くの大きな発電所から電力を一方向に送るだけだった電力インフラは、今後、各地に分散設置された再生可能エネルギー等と既存の電力インフラがネットワークされ、電気を双方向に融通し合う時代になる、と塚本社長は語る。
「その際に欠かせないのが、必要な場所に必要な時間、必要な量の電気を貯めておく機能、つまり蓄電池です。情報通信の世界に例えると、インターネットが電力インフラ全体だとすれば、データセンターがSHUTTLE Battery、サーバーやPCがENEPOW、フラッシュメモリがHYPER Battery、そんなイメージです。こうした蓄電池を結節点とした新しい電力ネットワークが電力利用を効率的かつ安定化し、災害等にも揺るがない社会を実現させる。これを私はPowerと呼んでいます」
ENEPOW® EV Chargerや分散型蓄電池は、そんな未来のエネルギー社会の実現を目指す第一歩なのだ。



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