2025年10月にBYDのシーライオン7を購入した国沢光宏氏。クルマの出来は想像以上だと評価するが、ネットには的外れな内容のものが溢れている。そこで、その道のプロたちにBYDの品質 を検証してもらうことにした。第一回は磨きの達人・及川勝一さんが塗装を中心にチェックする!
文:国沢 光宏/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】安かろう悪かろうの時代は終わった!! プロも唸るシーライオン7の驚きの塗装品質を見て!(6枚)画像ギャラリーガソリン価格に左右されないBEVに追い風! シーライオン7には充分に満足
アメリカとイスラエルのイラン攻撃によりガソリン事情が悪化してきた。こんな時も石油に頼らない電気自動車はいつも通り使える。私の場合、直近の15年くらい電気自動車を所有してきたため、ガソリン価格に右往左往しない。ちなみに自宅には太陽光発電+蓄電地を導入していて、電気代が高くなったってあまり気にならない。イラン攻撃後5万円で太陽光パネルを2枚追加した。
さて、購入時にベストカーWebや動画を公開したところ「なんでBYDを買ったのか?」と追求されたシーライオン7(2WD で495万円)。貰ったと勘ぐった人もいたが、現在走行5000km、ノートラブルである。
乗っているとよく聞かれるのが「安いけどそれなりでしょ?」ということ。ナニを隠そう私もそう思っていた。けれど実車を見て試乗してみたら「むしろお金がかかってますね!」。
考えてみたら黎明期の日本車もダメ出しする欧米のユーザーやメディアも多かったけれど、優れた性能(故障の少なさ)を評価してくれる人だっていた。今の日本を見るとBYDに対する批判が主流。一方、電気自動車やPHEV、燃料電池車など登場直後に買ってきた新しモノ好きの私としちゃ中国車も興味の対象だったりする。何より中国車を買った人って少ない。だから私は失敗を覚悟して購入した次第。
磨きの世界で日本で5本の指に入る及川さんが語るシーライオン7の品質
納車され、乗ってみるとやっぱり「悪くないというより積極的にいい」。ただ私だけの評価だと客観性がない。買ったクルマはいいと思いたいですから。
そこで私が購入したクルマの磨き&コーティングをお願いしている「ポリッシュファクトリー」の及川親子に品質評価をして貰った。ポリッシュファクトリーはWebサイト「車コーティング専門店 東京|ポリッシュファクトリー」で扱っているクルマを見ただけでクオリティの高さがわかるだろう。
「全国磨き屋さん選手権」がないためランク付けは難しいのだけれど、この業界に詳しい人から話を聞くと、口を揃えて「日本でトップ5に入るでしょうね」。考えてみたら日常的に塗装や樹脂、革の品質の高いメルセデスやBMW、ポルシェ、レクサスなどを見ている及川さんならBYDの品質について評価してもらえる。その時の動画もあるので見てほしい。
最初にシーライオン7を見た及川さんは、当然ながら粗探しモードである。私も初めてシーライオン7を見た時は粗探しから入った。面白いことに欧州のプレミアムブランドを見る場合、いいトコロ探しから始まる。一方、BYDには「安価な中国車」という先入観を持つため、ダメな部分を探す。動画の始まりあたりの空気感は完全に「どれどれ。お手並み拝見」みたいな雰囲気。
塗装の品質と塗装の厚さのチェックから始まるのだけれど、途中から「あれれ?」みたいになる。塗装品質がいいという。及川さんによれば、欧州のプレミアム車とレクサスの塗装品質は飛び抜けているそうな。シーライオン7の塗料や、塗装の精度を見るとほぼ互角とのこと。「もしかするとプレミアム車が使っている塗料や機械を使っているのかもしれません」(及川氏)。
塗装品質のひとつであるゴミやブツの混入が少なく、結果的に補修した形跡もなし。塗装管理をしっかり行っていると言うことになる。私のクルマについていえば、プロの磨き屋さんの目でも補修痕は見つからず。クルマ全周の塗装の厚さをチェックし終わったあたりでシーライオン7に対する目つきが変わってきた。「もしかするとこれはお金をかけているかもしれません」。
続いてインテリアのチェック。「いいですね!」だったのがシートの革。厚くて処理もいいという。後で調べてみたら品質のいい革作りで有名なアメリカの企業と合弁した工場製だった。中国は世界の自動車メーカーが進出し現地生産しているため、日本勢もそうだけれど新しい世代の機械や技術を積極的に投入している。その気になれば世界品質の部品だって作れるんだと思う。
インテリアでは内装の素材もコストをかけている。革以外の場所は基本的にソフトパッド。ミシン目の入っているパネルも多い。ドアの開閉フィールや、パワーウインドゥの操作音、ワイパーの稼働音、電動リアゲートの滑らかさなど、すべてチェックが入り、その度に「う~ん!」の連続になる。どうやら私の評価、間違っていないようだ(私も普通の人以上には詳しいですが笑)。
現在のシーライオン7の価格、中国元のレートが低いため、もしかしたら割安なのかもしれない。車格や質感としてはアウディA6 eトロンやBMW iX3、レクサス RZといった900万円級ながら、シーライオン7は495万円(2WD・後輪駆動)とリーズナブル。「中国車」という点を容認出来るなら面白い買い物だと思う。興味あれば実車を見たらいかがか。
次回は足回りのプロにサスペンション周りをチェックしてもらうことにする。
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