「最良の形」で次世代へ アナタの愛車、次誰に託しますか? クルマ好きのための終活入門 

所有権留保を逆手に取る方法

自分が相続する場合だけでなく、もし次に乗って欲しい人がすでにいるなら生前から準備しておく方が良いだろう(takasu@Adobe Stock)
自分が相続する場合だけでなく、もし次に乗って欲しい人がすでにいるなら生前から準備しておく方が良いだろう(takasu@Adobe Stock)

 ディーラーローンでクルマを購入した場合、車検証の所有者欄がディーラー名義(例:「○○トヨタ自動車株式会社」)になっていることがある。これを所有権留保という。ローン完済後も手続きを省略してそのまま放置しているケースも珍しくないが、この状態がむしろ相続手続きを簡略化する場合がある。

 名義変更には車検証上の所有者(この場合はディーラー)の承諾が必要だ。遺産相続による名義変更である旨を伝え、今後ディーラーに迷惑をかけない旨の念書を提出すると、ディーラーは残債がないことを確認したうえで名義変更に必要な書類を発行してくれる。

 あとは新名義人の登録書類と組み合わせれば手続き完了だ。遺産分割協議書を使った通常の手続きよりもスムーズに進むケースもあるため、所有権留保の状態かどうかは早めに確認しておく価値がある。

 クルマの相続は、知らずにいると想像以上に複雑な手続きが待ち受けている。大切に乗り続けてきた愛車だからこそ、次に乗ってほしい人を生前に決めておき、遺言として残しておくことが最善の備えだ。

 終活リストにクルマを加えること、そして車検証の名義を今一度確認しておくこと、その小さな一歩が、残された家族の負担を大きく減らすことにつながる。

【画像ギャラリー】愛した名車を「最高の形」で次へ繋ぐために もしハコスカにZ、思い出の1台を家族に託なら……“クルマの終活”ガイド!(8枚)画像ギャラリー

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