あっという間に驚くほどの暑さになる、真夏の炎天下に停めたクルマの車内。暑さ対策の定番アイテムといえばサンシェードですが、実際にはサンシェードをしていても車内はすぐに灼熱になってしまい、「本当に意味があるのか?」と疑問に思ったことはありませんか?
実はサンシェードの効果は、多くの人がイメージしているものとは少し違います。JAF(日本自動車連盟)のテスト結果をもとに、その本当の実力を探ってみましょう。
文:yuko/アイキャッチ画像:Adobe Stock_aapsky/写真:Adobe Stock、写真AC
【画像ギャラリー】サンシェードって本当に効くの? 真夏の車内温度を下げる最強対策(8枚)画像ギャラリーサンシェードの効果は「室温」よりも「表面温度」
結論からお伝えすると、サンシェードには確かな効果があります。ただし、それは「車内の空気を涼しく保つ」という役割ではありません。
JAF(日本自動車連盟)が行った駐車場条件の異なるクルマにおける真夏の車内温度を測定した実験によると、炎天下に4時間放置した際の車内最高温度は、何も対策をしないクルマが52度で、サンシェードを装着したクルマが50度。わずか2度の違いにとどまっています。
サンシェードの役割は「車内の空気が熱くなることを防ぐ」のではなく、「ハンドルやダッシュボードといった直射日光が当たる場所の温度上昇を抑える」ことにあります。JAFの実験でも、ダッシュボードの温度は、対策なしのクルマは79度にも達したのに対し、サンシェードを使っていたクルマは52度に抑えられています。
「ハンドルが熱くて握れない」「シートが熱くて座れない」といった、乗り込んだ瞬間のあのストレスを劇的に減らしてくれることこそが、サンシェードの大きな役割です。また、熱を蓄えやすい内装の温度が低く保たれることで、エアコンの効きが早くなる効果や、紫外線による内装の劣化を防いでくれるというメリットもあります。
真夏の車内を最速で冷やす方法とは? 正解は「走りながら換気+エアコン」
では、真夏の灼熱となった車内を、一刻も早く快適にするにはどうすればいいのでしょうか。こちらもJAFのユーザーテストを参考にすると、もっとも効率よく温度を下げられたのは、「窓を全開にしてエアコンをつけ、そのまま走り出す」という方法でした。
まずはエンジンをかけ、窓を全開にしてこもった熱気を外に逃がし、エアコンを「外気導入」の最低温度に設定して走り出します。走行することで効率よく空気が入れ替わり、中の熱い空気を一気に押し出します。そのまま数分走って熱気が抜けたら、窓を閉めて「内気循環」に切り替えて冷気を回します。
同テストでは、55度だった車内温度がこの手順によって、わずか5分後には28度まで下がりました。熱気をしっかり逃がしてから、冷やす効率のいい内気循環に切り替えるという流れが、スムーズに温度を下げるポイントのようです。
サンシェードを利用して内装の温度を抑えておけば、体感の快適さはさらに変わるでしょう。せっかく空気の温度が下がっても、ハンドルやダッシュボードが熱いままでは、そこからジリジリと熱が伝わってきて、なかなか涼しく感じられませんよね。あらかじめ熱をブロックしておくことで、エアコンの効果をよりダイレクトに感じることができると考えられます。
この実験では、「ドアの開閉で熱気を逃がす」「冷却スプレーを使う」「内気循環・外気導入それぞれで窓を閉め切った状態でエアコンON」などの方法も行われていますが、ドアを数回(実験では5回)開閉するだけでは十分に温度が下がりきらず、窓を閉め切った状態でエアコンをつけた方法では、内気循環・外気導入ともに30度を下回るまで10分かかっています。
冷却スプレーは3分後でも50.1度までしか低下しないばかりか、可燃性のガスが使われているものが多いため、使用時には十分な換気や取り扱いに注意が必要です。











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