いまだ再建の途上にある日産。やはり「起爆剤」ともいえる決定的なモデルが欲しいところだが、ここでご紹介する3台はじゅうぶんその資格アリなのではないだろうか? 東風日産&鄭州日産が開発した中国販売モデル3台を雪上試乗!!
※本稿は2026年3月のものです
文:山本シンヤ/写真:山本シンヤ、日産
初出:『ベストカー』2026年4月26日号
脅威の開発スピードで走りもヨシ!! 東風日産 NX 8
「東風日産」が独自開発したEV「Nシリーズ」の第2弾がSUVのNX8だ。アリアの失敗から、スペックや装備、デザインに至るまで、中国のユーザーに寄り添って開発されている。
先進性を高めたデザイン。エクステリアは一見アリアと同じくらいに見えるが、実際はひと回り大きいサイズ。インテリアは物理ボタンが最小限で中国のユーザーが求める大画面インフォテイメント、カラオケ、冷蔵庫、マッサージシートなどはすべて装着済みだ。
しかし、このモデルの本当の注目は“走り”である。パワートレーンはBEVに加えてフロントにエンジンを搭載したレンジエクステンダーEV(1.5Lターボ)も用意。
プラットフォームはアリア・リーフで使われるCMF-EVではなく東風日産オリジナルの完全新設計。モーターがリアに搭載される後輪駆動で、サスペンションは4輪マルチリンク式が奢られる。
今回、オンロードに加えてマイナス30℃の雪上コースでも走らせたが、2t越えの重さを感じさせない身のこなしと、後輪駆動ならではの素直なハンドリングに驚いた。
低μ路では限界を超えた時にシビアな挙動を見せるシーンもあったが、そこからのコントロール性は日産車のそれだ。しかし欲を言えば4WDは欲しい。
乗り心地は日産車最良レベルで、背が高く低重心なクルマ特有の横揺れが少なさも相まって、ショーファー需要にも使えそうだ。
総合性能の高さはもちろん、どこか安心できる骨太かつ懐の深い走りはグローバルモデル以上。個人的には元気だった頃の日産車の匂いがした。スカイラインクロスオーバーと呼びたいくらい。
ディーゼルもあるぞ! 鄭州日産 フロンティア プロ PHEV
初の電動ピックアップトラックで鄭州日産が独自開発。初代テラノをオマージュしたエクステリアはゴツいけどオシャレ。リアシートの居住性・快適性はSUV並み。荷台はゲート・カバーともに電動式だ。
メカニズムは新開発のボディオンフレームにリア・マルチリンクサスの組み合わせ。パワートレーンは1.5Lターボ+2モーターのPHEVだ。
圧雪されていない深雪に突進してもグイグイ進む力強さはもちろん、フレームらしい安心・信頼性を備えつつもフレームらしからぬ一体感とコントロール性を備えたハンドリングに驚く。
旋回中のクルマの動きは「目線の高いR32スカイラインGT-R」と呼びたくなるくらいコントローラブルで楽しい。オン・オフロードのバランスは、ピックアップの中でトップレベルだ。
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