日本メディアがあまり伝えない、佐藤琢磨選手と復興支援の深い繋がり

■「With you Japan」と佐藤琢磨選手の主な活動

 佐藤琢磨選手の復興支援活動は、主だったものを挙げるだけでも大変な量になります。

 まず2011年4月から多くのインディカーシリーズ戦にてサーキットにチャリティブースを設置。募金箱と「With you japan」Tシャツ販売収入を全額寄付するだけでなく、レース開催中は毎日のようにブースへ顔を出し、支援してくれたファンに感謝を示すとともに交流を深めています。

 またツインリンクもてぎと協力して、被災地の子供たちとその保護者をサーキットに集めてイベントを実施したり、そのイベントに交流のあるドライバーやアスリートを呼んで盛り上げたり。

「震災以来、遠出をしたことのなかった子供たちにとって泊まりがけの小旅行となっただけではなく、国籍を越えて協力しあい挑戦を続ける姿を見て、子供たちは何かを掴んできたであろうと思う」(「With you Japan」公式サイトより、参加された保護者の方のコメント抜粋)

 毎年5月に開催されるインディ500では、ヘルメットのデザインを一般公募して、決勝で着用。年末にそのヘルメットをチャリティオークションに出品して売上を寄付しています。

 宮城県のスポーツランドSUGOで開催されるフォーミュラ・ニッポン第6戦には、仮設住宅に住む子供たちやその保護者を招待して観戦ツアーを実施。

 2013年からは江崎グリコ株式会社の協力のもと、レース会場にて小学生の子供たちがカートを体験できるコーナーを設営。

 (2014年には東北でのチャリティイベント(11/24)に加えて土砂災害のあった広島のスポーツランドTAMADAでもカートイベントを実施)

 このキッズカート体験会は大変な盛況で、現在はシリーズ化しており、初心者から本格的なレースデビューを考えているキッズまで幅広く受け付けています。

この写真は2014年11月24日に宮城県のスポーツランドSUGOで開催された「With you Japan TAKUMA KIDS KART CHALLENGE」のもの。この回は宮城県亘理郡山元町の親子と、主旨に賛同したボランティアスタッフ総勢150名以上が集まった(写真:松本浩明/ベストカー2015年1月10日号より)
この写真は2014年11月24日に宮城県のスポーツランドSUGOで開催された「With you Japan TAKUMA KIDS KART CHALLENGE」のもの。この回は宮城県亘理郡山元町の親子と、主旨に賛同したボランティアスタッフ総勢150名以上が集まった(写真:松本浩明/ベストカー2015年1月10日号より)

 2017年は全国8カ所のサーキットで開催予定。詳細は公式サイトをご覧ください。

 2011年の震災直後から、ずっと復興支援を続けている佐藤琢磨選手。

 東日本大震災から6年が経過しましたが、いまも東北被災3県では33,748世帯、71,111名の方が仮設住宅での生活を余儀なくされています(2017年2月末時点/河北新報社より)。

 インディ500の優勝コメントは、3大ネットワーク+CNNだけでなく、全米メディアが大きく取り上げます。

 「知ってもらうこと」「関心を持ち続けてもらうこと」、地道に活動を続け、広報・周知活動の大切さを知り尽くしているからこそ、佐藤琢磨選手はその人生最大の晴れ舞台で、震災復興について語ってくれたのだと思います。

 本誌は今後も佐藤選手の活動を応援していきます。

 佐藤琢磨選手
佐藤琢磨選手

(活動の詳細をさらにお知りになりたい方はぜひこちらをご参照ください)

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