フィットを選ぶ理由はまだある!! あえてヤリスではない“広さと視界”の実力

フィットを選ぶ理由はまだある!! あえてヤリスではない“広さと視界”の実力

 コンパクトカー選びでトヨタ ヤリスは強い。燃費も価格も文句なしの優等生だ。しかし、日常での扱いやすさや室内のゆとりまで見ると、ホンダ フィットにも選ぶ理由はまだある。しかもフィットは今夏に大幅なマイナーチェンジを予定しており、いま改めて注目したい1台だ。

文/写真::ベストカーWeb編集部

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燃費のヤリスに対して、フィットは“毎日のラクさ”で勝負

アクアと並んでトヨタを代表するコンパクトカーのヤリス
アクアと並んでトヨタを代表するコンパクトカーのヤリス

 コンパクトカーの王道といえばヤリスだ。価格はX 1.0L・CVT・2WDの169万7300円からで、ハイブリッドX 2WDならWLTCモード燃費36.0km/L。数字だけ見れば、さすがトヨタの看板コンパクト。燃費重視で選ぶなら、ヤリスが強いのは間違いない。

 ただし、クルマ選びは燃費だけでは決まらない。毎日乗るクルマなら、乗り込んだ瞬間の開放感、運転中の見やすさ、後席の余裕、荷物の積みやすさがじわじわ効いてくる。ここで存在感を出すのがフィットだ。

初代の登場によって日本のクルマ史に大きな足跡を残したフィットは、2020年に4代目へとモデルチェンジ
初代の登場によって日本のクルマ史に大きな足跡を残したフィットは、2020年に4代目へとモデルチェンジ

 現行フィットの価格は177万6500円から。e HOME FFは240万4600円で、WLTCモード燃費は29.0km/Lとなる。ヤリスハイブリッドの燃費には届かないが、フィットには広さという強烈な武器がある。標準系のボディサイズは全長3995mm、全幅1695mm、全高1540mm、ホイールベース2530mm。ヤリスは全長3950mm、全幅1695mm、全高1495mm、ホイールベース2550mmだから、フィットは全高が45mm高い。

 この差は数字以上に体感しやすい。フィットは前席も後席も頭上まわりに余裕があり、乗った時の窮屈感が少ない。ホンダ公式でも「どの席に座っても広々とした室内空間」とうたっているが、まさにそこがフィットのキャラ。燃費のヤリス、ゆとりのフィット。選び方はかなりハッキリしている。

今夏の大幅改良で“待つ理由”も出てきた

フィットの視界の良さは初代の頃から評価されていた。写真は現行型
フィットの視界の良さは初代の頃から評価されていた。写真は現行型

 フィットのもうひとつの強みは視界だ。公式サイトでも「広く開放感のある視界がもたらす、ゆとりと安心」と説明されている。これが実にフィットらしいポイントで、運転に自信がある人にも、少し不安がある人にも効く。

 フロントまわりの見切りがよく、交差点や細い道、スーパーの駐車場でも車両感覚をつかみやすい。背の低いコンパクトカーはスポーティに見える一方で、周囲が見えにくいと感じる人もいる。その点、フィットは視界の広さで日常のストレスを減らしてくれる。これはカタログ燃費のように派手な数字ではないが、使うたびにありがたみがわかる性能だ。

シートを倒さなくても十分広いフィットの荷室
シートを倒さなくても十分広いフィットの荷室

 さらに見逃せないのが、今夏に予定されている大幅なマイナーチェンジ。正式な装備内容や価格は発表を待つ必要があるが、購入を急がないなら、改良後モデルを見てから判断する価値は大きい。現行型の広さ、視界、使いやすさという美点はそのままに、内外装や装備、安全機能が磨かれるなら、フィットの魅力はさらにわかりやすくなるはずだ。

 ヤリスは燃費と価格で選びやすい、実に優秀な1台だ。だが、家族や友人を乗せる機会が多い人、後席や荷室をしっかり使いたい人、運転のしやすさを重視する人なら、フィットはまだまだ有力候補。しかも今夏の大幅改良を控えるなら、あえてヤリスではなくフィットを待つという選択にも説得力がある。毎日のクルマとしてラクで、広くて、見やすい。フィットの底力は、そこにある。

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