ミドルSUVのなかでも、アウトドア感や悪路に強そうな雰囲気で人気を集めるのがスバル フォレスターとトヨタ RAV4だ。どちらも街乗りだけで終わらない“タフ系SUV”の代表格。5月21日に商品改良を受けたフォレスターと、電動化を進めた現行RAV4を比べると、選び方はかなりハッキリ見えてくる。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】RAV4か、フォレスターか……永遠に尽きぬ論争?! 注目二大新型SUVを写真でじっくり比較!(20枚)画像ギャラリー価格とサイズで見るとフォレスターは現実派、RAV4は上級志向
まず価格から見ていこう。フォレスターは1.8L直噴ターボのツーリングが385万円、ツーリングEXが399万3000円。ストロングハイブリッドのXブレークS EXは452万1000円、プレミアムS EXは464万2000円だ。5月21日の商品改良でターボ車にツーリング系が加わったことで、400万円を切るアイサイトX搭載グレードまで選べるようになったのは大きい。
一方のRAV4は、ハイブリッドのアドベンチャーE-Fourが450万円、Z E-Fourが490万円。PHEVのZ E-Fourは600万円、GRスポーツE-Fourは630万円となる。現行RAV4はハイブリッドとPHEVを中心にした上級路線で、価格帯はフォレスターより高めだ。
サイズ感も性格を表している。フォレスターは全長4655mm、全幅1830mm、全高1730mm、最低地上高220mm。RAV4はZが全長4600mm、全幅1855mm、全高1685mm、最低地上高195mmで、アドベンチャーは全長4620mm、全幅1880mm、全高1685mm、最低地上高195mmとなる。RAV4はグレードによって全幅が異なり、アドベンチャーはよりワイドでタフな見た目を強めた仕様だ。
日本の道で扱いやすいのは、全幅1830mmに収まるフォレスターだろう。狭い道や駐車場での気疲れは少なめだ。一方、RAV4はZでも1855mm、アドベンチャーでは1880mmのワイドボディとなり、見た目の迫力や堂々感が魅力になる。扱いやすさのフォレスター、存在感のRAV4という見方ができる。
走りと安心感のフォレスター、電動化と燃費のRAV4
走りの方向性も違う。フォレスターは全車プロペラシャフトを持つAWDで、ターボ車のWLTCモード燃費は13.6km/L。ストロングハイブリッドならX-BREAK S EXが19.1km/L、プレミアムS EXが18.5km/Lだ。
スバルらしいシンメトリカルAWDの安心感に加え、今回の改良ではスマートリアビューミラーの画質向上、ワイヤレス充電器の給電性能強化、ストロングハイブリッド車へのAC100V/1500Wアクセサリーコンセント標準装備化など、実用面も強化された。
RAV4はモーター駆動の4WDシステムを持ち燃費で強い。ハイブリッドのアドベンチャーE-Fourは22.9km/L、Z E-Fourは22.5km/L。PHEVのZ E-Fourは22.2km/Lで、充電電力使用時走行距離は151kmに達する。日常の燃費や電動走行の余裕まで考えると、RAV4の電動化レベルはかなり高い。
では、タフ系SUVとしてどちらを選ぶべきか。雪道や未舗装路、キャンプ、スキーなど、日常から非日常まで気兼ねなく使い倒したいならフォレスターがいい。全車AWD、最低地上高220mm、視界のよさ、そして400万円前後から選べる価格設定が頼もしい。
一方、燃費のよさ、PHEVの圧倒的なEV走行距離、ワイドで迫力あるデザインに惹かれるならRAV4だ。価格は高めだが、電動SUVとしての完成度は高い。
結論は、実用派のタフネスならフォレスター、電動化まで含めた先進派ならRAV4。どちらもタフ系SUVの王道だが、フォレスターは道具としてガンガン使える相棒、RAV4は力強さと電動感をまとった上級SUV。アウトドアの泥まで楽しみたいか、最新の電動SUV感まで味わいたいか。そこが選び分けのポイントだ。
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