ワイパーゴムとタイヤのチェックは怠らずに
まず確認したいのがワイパーだ。ゴムが劣化すると拭きムラやビビリ音が発生し、視界不良につながる。ワイパーゴムの交換目安は約1年。梅雨の途中でも性能低下を感じたら交換を検討したい。
また雨天時のスリップ事故を防ぐためには、タイヤのコンディションを良好にしておくことが何よりも重要。タイヤの溝に十分な深さがなければ排水機能が低下して「ハイドロプレーニング現象」が発生しやすくなる。
首都高速道路によると、2023年度の雨天時における死傷事故の件数は、晴天時の約4倍。施設への接触事故は、なんと約7倍にも増えているという。雨が運転に与える影響がいかに大きいかがわかる数字だ。
事故の主な原因は、やはりスリップ。濡れた路面ではタイヤのグリップ力が落ちるうえ、ブレーキを踏んでも止まりにくくなる。また、視界が悪くなって歩行者や周囲の車両が見えづらくなり、判断が遅れることもある。
タイヤには溝の深さが1.6mmを下回ると使用限度を示す「スリップサイン」が現れる。この状態に達してしまえば、雨天時のみならず晴天でも制動力が落ちて非常に危険だ。
ちなみに、溝の深さが一部でも1.6mm未満のタイヤ(スリップサインが1箇所でも出たタイヤ)を使用することは法律で禁止されている。
溝の深さを手軽に確認できるのが「10円玉チェック」。10円玉を逆さにして溝に差し込み、もし「10」がすべて見えていたら交換の検討を。逆に、数字が溝にしっかり隠れる、あるいは大部分が隠れる状態であれば、まだ一定の深さがあると判断できる。
もういっぽうの空気圧。空気圧が適正値より低すぎる場合、接地面積は大きくなるが、それがかえって排水性を損ねる原因になる。
タイヤはトレッドパターン(溝)によって水を外に逃がす設計となっているが、空気圧が低いとタイヤが変形して接地面の溝の形が崩れ、本来の排水機能が発揮されなくなってしまう。その結果、タイヤと路面の間に水の膜ができやすくなり、ハイドロプレーニング現象が起こりやすくなるのだ。
いっぽう、空気圧が適正値より高すぎるとタイヤ中央部だけで路面を捉える状態になるため、接地性が悪化してしまうことになる。ということで、梅雨時はタイヤの溝と空気圧にはいつも以上に気を遣ってほしい。
車内ではフロアマットの乾燥も重要である。雨の日に持ち込んだ水分が蓄積するとカビや悪臭の原因になる。晴れた日に取り外して天日干しすれば、車内環境を大きく改善できる。
雨ジミ&ウォータースポットができたら即対応
梅雨明け後によく見つかるのが雨ジミやウォータースポットだ。雨粒がボディ表面に残ったまま乾燥すると、水分中のミネラル分や不純物が固着してウォータースポットになる。さらに高温の直射日光を受けると塗装面に食い込み、通常の洗車では落ちなくなる場合もある。
軽度であれば専用クリーナーや鉄粉除去剤入りのメンテナンス用品で除去できることが多いが、重症化すると研磨作業が必要になるケースもある。
そのため最も重要なのは予防だ。洗車後はしっかり水滴を拭き取り、その後は雨と一緒に汚れがまとまって落ちる親水タイプのボディコーティングを使いたい。撥水タイプはコロコロと気持ちよく水玉が落ち、水弾き効果は抜群だが、その反面、雨が降ると白いイオンデポジットが出てきてしまう。




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