ホンダ WR-Vは、214万9400円から狙える価格と大きな荷室で人気を集めるコンパクトSUVだ。ただし、パワートレーンは1.5Lガソリンのみ。ハイブリッド全盛のいま、電動化なしで勝負するWR-Vをどう考えるべきなのか?
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】今や貴重!! 懐かしの装備が健在のWR-Vの内装をどうぞ(9枚)画像ギャラリーハイブリッドなしは弱点? でも価格を見ると納得感がある
いまのSUV選びでは「ハイブリッドがあるかどうか」が大きな判断材料になる。燃費がよく、静かで、街なかでも扱いやすい。トヨタ ヤリス クロスやホンダ ヴェゼルのように、ハイブリッドを主力に据えるSUVも多い。そんななか、WR-Vは1.5Lガソリン+CVTの一本勝負。駆動方式もFFのみだ。
これだけ聞くと、やや物足りなく感じる人もいるはずだ。だがWR-Vの強みは、そこを割り切ったうえでの価格にある。Xは214万9400円、Zは239万8000円、Z+は254万9800円。特別仕様車のZブラックスタイルでも248万3800円、Z+ブラックスタイルでも258万600円に収まる。SUVらしいサイズと見た目を持ちながら、200万円台前半から選べるのはかなり大きい。
WLTCモード燃費はXが16.4km/L、Z/Z+系が16.2km/L。ハイブリッドSUVのような驚異的な数値ではないが、1.5LガソリンSUVとしては現実的な範囲だ。購入価格を抑え、そのぶん総支払額を軽くする。WR-Vは燃費スペックだけでなく、買いやすさまで含めて判断したいクルマである。
“安いだけ”じゃない! 広さとSUV感で選ぶ価値がある
WR-Vが面白いのは、安さだけに寄せたクルマではないところだ。全長4325mm、全幅1790mm、全高1650mmというサイズは、コンパクトSUVとしてはなかなか堂々としている。5ナンバー枠には収まらないが、そのぶん見た目の押し出しと室内のゆとりがある。
特に荷室はWR-Vの大きな武器だ。ホンダはクラストップレベルの大容量ラゲッジとうたっており、日常の買い物からアウトドア用品、ベビーカーまでしっかり受け止める。ハイブリッドシステムや4WD機構を積まないシンプルな構成だからこそ、価格と実用性のバランスを取りやすいともいえる。
装備面も必要十分だ。Honda SENSINGを備え、Z以上ではHonda CONNECT for Gathers+ナビ装着用スペシャルパッケージ、リアベンチレーション、フルオートエアコン、本革巻セレクトレバーなどを用意。Z+ならLEDフォグライトやルーフレールガーニッシュも加わり、SUVらしい見た目の満足度も高まる。
もちろん、燃費最優先ならハイブリッドSUVを選ぶべきだ。雪道を重視するなら4WD設定のあるモデルが安心だろう。だが、普段は街乗り中心で、価格、広さ、荷室、SUVらしいデザインを重視するなら、WR-Vの潔い1.5Lガソリン一本勝負はかなり魅力的だ。
ハイブリッドなしは、たしかに弱点にも見える。けれど、それを補ってあまりある買いやすさと実用性がWR-Vにはある。電動化全盛の時代に、あえてシンプルなガソリンSUVを選ぶ。これもまた、かなり賢い選択だ。
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