ATFやCVTFを交換しない
ATやCVTは、エンジンで生み出した動力を走るエネルギーに変換するパーツ。この中に入っているのがATF(オートマチックフルード)やCVTF(CVTフルード)と言われる液体。
このATFやCVTFの働きは主に次の4つ
●動力伝達:エンジンで生み出した動力を、このフルードを媒体としてさらに駆動系へと動力伝達
●油圧制御・伝達:コンピュータの指示どおりにギアを切り替えるため、その油圧によってコントロールバルブを作動させる
●潤滑・洗浄:潤滑によって各金属パーツの摩耗を防ぎ、内部で発生する摩耗による金属粉や汚れを洗浄する
●冷却:ミッション内部の摩擦や駆動によって発生した熱を吸収する
このように、ATF(オートマチックフルード)やCVTF(CVTフルード)は重要な働きを担っており、当然劣化はしていくため交換を推奨するメーカーもあれば、「無交換でいい」とするメーカーもある。
愛車を思う気持ちから、ディーラーなどに行って「ATF交換してほしい」と言っても「交換しなくても大丈夫ですよ」と言われることもあるが、近年のクルマではATやCVTシステムの性能向上、各フルードの性能向上によって「あえて交換する必要はない」と言われているだけ。
しかし、エンジンオイルでも言われる「シビアコンディション」での環境下では、このフルードも当然劣化する。
このシビアコンディション下では、通常使用より早いタイミングでATならミッションギア、CVTでは金属ベルトなどが摩耗し、その結果として金属粉や汚れなどの不純物が発生する。
発生した金属粉や汚れは、「油路」と言われるかなり繊細なフルードの通り道やバルブを詰まらせ、変速不良や異音につながることがある。
よって交換を推奨されているクルマであれば、エンジンオイル同様に定期的に交換すべきで、特に交換を推奨されていないクルマは整備工場などに要相談。
DIYトラブルでは、DIY作業に慣れていない人がフルードのドレン(排出口)をエンジンオイルのドレンと取り違えてしまい、「フルードを抜いたつもりがエンジンオイルを抜いてしまう」「エンジンオイル交換のつもりがフルードのドレンと間違えた」など、笑えないトラブルも……。
「無交換で問題ない」と言われているATFやCVTFであっても、「使っているものは必ず劣化していく」と理解しておきたい。
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