気づかぬうちに好感度ダダ下がり…「嫌われドライバー」の残念行動

クルマも人間関係も壊す!? クルマ好きが嫌う「力まかせのドアバン」

気づかぬうちに好感度ダダ下がり…「嫌われドライバー」の残念行動
力いっぱい閉めないと半ドアになってしまう昭和のクルマとは違い、今どきのクルマは弱い力でも十分にドアが閉まるようになっている。ドアバンは時代遅れの悪癖なのだ

 ドライバーに限った話ではないが、同乗者として知人や友人のクルマに乗った際に絶対にやってはいけないのが、クルマのドアを力まかせに「バン!」と閉める行為。

 俗に言うこの「ドアバン」は、クルマの持ち主の心証を著しく損ね、次にそのクルマに乗る機会を失う可能性が高いのはもちろん、その後の人間関係すら壊しかねないほどの破壊力を持っている。

 さらにドアバンは、そうした心理的なダメージだけでなく、実際にクルマを傷つけてしまう可能性もある。

 車種にもよるが、一般的な乗用車のフロントドアは見た目以上に頑丈に作られており、その重さは15kgを超えるものも少なくない。

 これは、安全基準を満たすための補強材やパワーウィンドウのモーター、スピーカーなどが内蔵されているためで、これだけの重量物を勢いよく叩きつければ、その衝撃は想像以上に大きいものに。

 まずダメージを受けやすい部分として考えられるのが、ドアと車体をつなぐヒンジ(蝶番)や、ドアをロックするためのストライカーと呼ばれる受け側の金具部分。

 いずれも頑丈にはできているため、たった一度のドアバンで即座に壊れることはないが、何度も繰り返されてダメージが蓄積すれば、ドアの立て付けが悪くなったり、異音が発生する原因となる場合も。

 ドアバンをしてしまう理由に関しては「半ドアを避けたい」という心理的な背景や、古いクルマのドアが重かった時代の名残り、そもそもクルマに対する愛情がないなど人それぞれだが、現代のクルマのドアは驚くほど軽い力で確実に閉まるように設計されているため、力を入れて勢いよく閉める必要はない。

 クルマのドアを閉める時は、ボディから10〜15cmほどの距離までそっと手で引き寄せ、最後に軽く押し込むようにするだけで十分だ。

 車内に響き渡るほどの大きな音や、気圧の変化で鼓膜に圧迫感を与えるようなドアの閉め方は、人間性そのものを疑われてしまうこともあるので気をつけよう。

止まらないのは完全な違反! 時代遅れすぎる「横断歩道スルー」

気づかぬうちに好感度ダダ下がり…「嫌われドライバー」の残念行動
信号機のない横断歩道で歩行者を無視して通過する「歩行者スルー」は、マナー違反どころか、道路交通法違反だ

 信号機のない横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいるにもかかわらず、スピードを落とすことなく、通り過ぎてしまう「歩行者スルー」は、単なるマナー違反の域を超えた完全な道交法違反だ。

 道路交通法第38条では、横断歩道を渡ろうとする歩行者がいる場合、車両は横断歩道の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならないと厳格に定められている。

 これに違反した場合は「横断歩行者等妨害等違反」となり、普通車で違反点数2点、反則金9000円が科されることになる。

 近年は、警察もこの違反の取り締まりを全国的に強化しており、横断歩道付近での取り締まりはより厳しくなっている。

 JAF(日本自動車連盟)が毎年実施している「信号機のない横断歩道での歩行者横断時におけるクルマの一時停止状況全国調査」によれば、2025年の全国平均の一時停止率は56.7%。

 10年前(2016年)の同じ調査結果である7.6%からは大きく改善されているものの、今なお約4割のクルマが一時停止の義務を怠っているという驚きの事実が浮き彫りになっている。

 歩行者の立場からすれば、本来自分が優先されるべき横断歩道で猛スピードのクルマが何台も通り過ぎていく状況は、恐怖以外の何ものでもない。小さな子どもや高齢者ともなればなおさらだ。

 また、目の前に歩行者がいるのにもかかわらずアクセルを緩めないドライバーは、助手席に乗っている同乗者からも、良い印象を持たれないだろう。

 通常、横断歩道の手前の路面には、ダイヤマーク(ひし形)の標示が2つ連続でペイントされており、この先に横断歩道があることを知らせてくれる。

 このサインを見落とすことなくアクセルを緩め、歩行者の姿を見かけたらスマートに一時停止できるドライバーこそが、本当に“運転が上手い”ドライバーと言えるだろう。

 運転中の些細な行動は、技量ばかりでなく、その人の性格や周囲への気遣いのレベルを如実に表してしまう。

 思いやりを欠いた無意識な悪癖は、知らず知らずのうちに自身の評価を下げてしまうことにつながるだけに、今一度自分の運転を見つめ直し、安全でスマートな振る舞いを常に心がけたいものだ。

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