自動車保険料の値上げが避けられない中、保険料を少しでも抑えたいと思うのは自然なことです。一方で、どこを見直せばよいのか、何を残すべきなのか判断に迷う人も多いのではないでしょうか。保険料の上昇が見込まれる今だからこそ、自分に合った補償とは何か、どのような備えが必要なのかを改めて考えてみましょう。
文:佐々木 亘/画像:Adobe Stock(メイン画像=DESIGN ARTS)
【画像ギャラリー】知らないと損するかも!! 自動車保険の見直しポイントを画像でわかりやすく紹介(6枚)画像ギャラリーなぜここまで値上げされるのか
参考純率が平均14.4%引き上げられた背景には、保険会社が支払う保険金の増加があります。
近年、自動車の修理費が大きく上昇しているのです。その理由として挙げられるのは、部品価格や物流費、整備工賃の高騰。加えて、衝突被害軽減ブレーキや駐車支援システムなどの先進安全装備を搭載した車両が増えたことで、以前であれば比較的軽微だった事故でも修理費が高額となってしまいます。
例えば、バンパーの交換だけでも、センサーやカメラの脱着・調整が必要になることがあり、フロントガラスの交換でもエーミング作業が伴う車種が増えています。
こうした修理費の上昇が保険金の支払いを押し上げ、結果として保険料にも影響を及ぼしているのです。
値上げへの対策は補償を減らすことだけではない
保険料の上昇が予想されると、「少しでも保険料を抑えたい、だから補償を削る」と考える人は少なくありません。しかし、最初から補償を削るのではなく、まずは現在の契約内容がカーライフに合っているかを確認することが大切です。
例えば、運転者の年齢条件や運転者限定特約は、契約時から見直していないケースもあります。子どもが別居したり、運転者が自分だけになったりなど、運転する人が変わっている場合は、条件を変更することで保険料を抑えることが可能です。
加えて、クルマの使用目的や年間走行距離も確認したい項目です。通勤で毎日使用していたクルマが休日利用中心になっているなど、実際の使用状況と契約内容に違いが生じている場合もあります。
さらに、弁護士費用特約や個人賠償責任特約などは、家族間で重複加入となっているケースも散見されるポイント。補償内容を確認し、必要に応じて整理することで、補償を維持しながらも保険料の負担の軽減が可能です。
保険会社によって保険料や補償内容には違いがあるため、更新時には複数の見積もりを比較することも有効な方法といえるでしょう。契約内容は、一度加入すると更新のたびになんとなく手続きし、見直すことが面倒という人がいます。しかし、この状態を続けると保険料を無駄に支払うことに繋がりかねません。
【画像ギャラリー】知らないと損するかも!! 自動車保険の見直しポイントを画像でわかりやすく紹介(6枚)画像ギャラリー保険料と補償のバランスを考える
近年、豪雨や台風、雹など自然災害による車両被害が各地で発生しており、予測が難しいトラブルは決して珍しくありません。
また、先進安全装備を搭載したクルマが増えたことで、以前より修理費が高額になるケースも増えています。
こうした状況を考えると、保険料だけを優先して補償を減らすことが、必ずしも家計の負担軽減につながるとは限りません。万が一の際にどの程度まで自己負担できるのかを踏まえ、自身のカーライフに合った補償内容を検討することが大切です。
今回の参考純率引き上げによって、自動車保険料の負担は今後さらに増える可能性があります。現在の契約内容を見直し、不要な部分は整理しながら、現在のカーライフに合った契約内容を維持することが必要。常に、保険料と補償のバランスを考えていきましょう。
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