2025年度に行われた自動車の安全性能評価「自動車アセスメント」で、スバル フォレスターが最高評価であるファイブスターを獲得し、大賞を受賞。それを受けてスバルで行われたイベントで、スバルの安全への取り組みを取材した。
※本稿は2026年6月のものです
文:ベストカー編集部/写真:スバル、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2026年7月10日号
ファイブスター獲得はスバルのみ
2026年5月28日、国土交通省と独立行政法人 自動車事故対策機構(NASVA)が2025年度に行った自動車アセスメント(自動車安全性能2025)の「自動車アセスメント ファイブスター大賞」にスバルフォレスターが輝いたことが発表された。
2025年度は4車種が試験を行ったが、ファイブスターを獲得できたのは現行フォレスター(評価実施車両は最量販グレードとなる「Premium S:HEV EX」)のみだったことで、大賞(最高得点車)も受賞した格好だ。
ファイブスター受賞は一台のみという結果だったが、その評価は圧倒的で、満点(193.8点)に近い高得点(184.62点)を叩き出していた。まさに文句のつけようがない内容であった。
自動車アセスメントの試験には大きく3つの評価項目がある。
(1)予防安全性能評価
衝突被害軽減ブレーキ(対車両、歩行者、自転車、交差点)、車線逸脱抑制、高機能前照灯などの評価、ペダル踏み間違い時の加速抑制
(2)衝突安全性能評価
前面(フルラップ/オフセット)・側面からの衝突試験、後面衝突時の頚部保護、シートベルト着用警報、歩行者の頭部・脚部の保護
(3)事故自動緊急通報装置
これらの項目について、加点・減点が行なわれて点数がつけられる。
最高評価を受けたことで、フォレスターは現在販売されているクルマの中で最も安全な一台であると示されたことになる。
実際のクラッシュテストを見学!! キャビンの強さに驚き
スバルはこの授賞式前の5月19日、群馬製作所(太田市)内にある試験場で、現行フォレスターの実車を使用した衝突試験を報道陣に公開していた。
評価実施車両は1.8Lターボモデル。試験車と台車がそれぞれ50km/h(相対速度100km/h)で衝突させる新オフセット前面衝突試験だった。
衝突するのはほんの一瞬(瞬き厳禁)で、激しい衝突音と破片をまき散らして評価車両のリアが大きく跳ね上がる。数回バウンドした後に、その動きを止めた。実際の事故であれば、身も凍る瞬間である。
安全が確保された後、担当エンジニアの解説を受けながら評価車両を確認したが、衝突時のエネルギーを吸収するクラッシャブルゾーンは、何度も解析を行ったという計算どおりに変形。
一方で、キャビンは変形することなくドアの開閉も行える状態で、乗員の生存空間はしっかり確保されていた。また、エアバッグの展開状態からも、衝突時にダミー人形へ加わるエネルギーが均一に分散されていたことが見て取れた。
加えてお伝えすると、スバルグローバルプラットフォームは自車だけでなく、相手車両へのダメージ軽減も考慮しているということで、台車の変形具合の解説を聞きつつ驚かされた。
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