ついにS-AWCを搭載!! 2026年型デリカD:5の4WDは何が進化した?

ついにS-AWCを搭載!! 2026年型デリカD:5の4WDは何が進化した?

 2026年1月に大幅改良された三菱デリカD:5は、歴代デリカD:5で初めてS-AWCを搭載した。従来モデルも悪路に強い電子制御4WDだったが、新型は前後だけでなく左右の駆動・制動力まで統合制御する。では、走りは具体的に何が変わったのか?

文/写真:ベストカーWeb編集部

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従来の電子制御4WDに「曲がる力」をプラス!

S-AWCに関する説明の一例
S-AWCに関する説明の一例

 従来のデリカD:5も、FFをベースに必要に応じて後輪へトルクを配分する電子制御4WDを採用していた。走行モードは2WD、4WDオート、4WDロックの3種類。オンロードから悪路まで対応できる実力派だったが、基本的には前後輪への駆動力配分を選ぶ仕組みだった。

 2026年型が新採用したS-AWCは、電子制御4WDにAYC、ASC、ABSを組み合わせた車両運動統合制御システムだ。前後輪への駆動力配分に加え、左右輪のブレーキも制御し、「走る・曲がる・止まる」をまとめてコントロールする。

 進化のポイントは、ブレーキを利用するAYCの追加だ。素早くハンドルを切ったときや滑りやすい路面を曲がるとき、左右輪のブレーキ力を調整して旋回する力を発生。背が高く、車両重量が約2tに達するデリカD:5でも、狙ったラインをたどりやすくしてくれる。

 これは雪道や未舗装路だけに効く技術ではない。雨の高速道路や車線変更、曲がりくねった道でも車体の姿勢を安定させ、ドライバーの操作に対して素直に動く。単に「スタックしにくい4WD」から、日常でも安心して曲がれる4WDへ進化したわけだ。

路面で選べる4モード! 急な下り坂にも対応

ミニバンであっても、雪道やぬかるみのある未舗装路を難なく進んでいけるのがデリカD:5の魅力だ
ミニバンであっても、雪道やぬかるみのある未舗装路を難なく進んでいけるのがデリカD:5の魅力だ

 走行モードも、従来の駆動方式を選ぶ3種類から、用途がわかりやすいECO、NORMAL、GRAVEL、SNOWの4種類へ刷新された。

 ECOは前輪駆動で走行し、空調も省エネ制御して燃費を優先。NORMALは路面状況に応じて四輪の駆動力と制動力を調整し、走りと燃費を両立する普段使いの基本モードだ。

 GRAVELは後輪への駆動力配分を強め、砂利道やぬかるみで走破性を高める。スタックから脱出したい場面でも頼もしい。SNOWは雪道や凍結路でスリップを抑え、カーブで車体が外側へ膨らみにくい制御となる。各モードでは前後の駆動力配分だけでなく、アクセルレスポンスなども専用に調整される。

写真のようにミニバンであっても下り坂を危なげなく降りることができる
写真のようにミニバンであっても下り坂を危なげなく降りることができる

 さらに、急な下り坂で車速を一定に保つヒルディセントコントロールも新採用。ドライバーはアクセルやブレーキ操作に追われず、ハンドル操作へ集中できる。

 もちろん、S-AWCがあれば無理な速度で曲がれたり、普通のタイヤで深い雪道を走れたりするわけではない。それでも、家族と荷物を載せるミニバンだからこそ、滑りやすい路面での安定性向上は大きな意味を持つ。2026年型デリカD:5の4WDは、悪路走破性だけでなく、普段の安心感まで一段引き上げたのだ。

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