1999年に登場した3代目パジェロは、それまでの「武骨な本格クロカン」というイメージを大きく覆す一台でした。代々引き継がれてきたラダーフレームを廃止し、ビルトインフレーム構造のモノコックボディへと劇的なシフトを遂げたことで、圧倒的なオンロード性能と軽量化を獲得。ダカールラリーでの連覇など、モータースポーツでもその圧倒的な走破性を証明してみせました。今回は、パジェロの歴史における大きな転換点となった「3代目」の雄姿を、貴重な写真とともに振り返ります。
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、三菱自動車
3代目パジェロの外装
3代目パジェロはスマート・デザイン、エコロジー・コンシャスの思想からデザインされており、見た目の美しさと基本性能の向上を図ったモデルだ。
2代目パジェロまではボディ面が角ばったデザインとなっていたが、3代目パジェロからは面取りが施されたようなデザインとなっており、なだらかなボディラインへ変貌。
リアはそれまでのパジェロの特徴であるスペアタイヤをリアドアに配置するレイアウトを踏襲してパジェロらしさを表現。
一方で初代や2代目の時と市場環境が変化していて、オンロード性能を重視したライバルが多く台頭してきた。
そのためライバルに追随してしまえばパジェロのアイデンティティを失いかねないと議論が巻き起こった。そこで出た決断がボディの底面のフレーム構造を溶接してボディと一体化させた、独自のビルトインフレーム構造のモノコックボディだった。
3代目パジェロの内装
インパネ周りのデザインが大きく変化したことで、一気に世代が進んだような雰囲気を思い起こさせる。特に木目の加飾が加わったことで内装にコントラストが生まれ、質感が向上している。
先代に比べボディサイズを拡大したため、足元空間がより広くなっており快適性が向上している。また2代目までは3列目シートが左右跳ね上げ式だったため収納時に幅を取ってしまっていたが、床下に収納する形に変更されたことで収納力が向上。
上級グレードであるスーパーエクシードでは本革シートやより質感の高い木目調パネルがあしらわれた上質な車内空間になっていた。
またホイールベースもボディの拡大に伴い拡大されたため、2列目と3列目の間隔にゆとりが生まれた。
中央のフロアコンソールは幅を広くし、操作レバー類をすっきりと配置したことで、機能性と美しさを両立。
ナビゲーション、オーディオ、エアコンなど各種の情報を1つの画面で表示する7インチMMCS(三菱マルチコミュニケーションシステム)を搭載し、より便利に。
運転席助手席SRSエアバッグを標準装備としたことで事故時の被害を最小限にと止めることが可能に。
オプションでサイドエアバッグを装備できるようになったことで、ユーザー自身で安全性を高めることができた。
セーフティ機構付パワーウィンドウを採用することで、手や腕などが挟まれない安全な構造に。
ブレーキは、倍力装置に油圧を利用したハイドロブースターを新たに採用することで制動力と制動時の応答性を向上させた。
サスペンションはフロントはコイルスプリング式ダブルウィッシュボーン、リヤはマルチリンク式とした四輪独立懸架を採用した。こうしたことでオンロードからオフロードまで、乗り心地と快適性を兼ね備えた。
低重心化と、ワイドトレッド化、長いホイールストローク量を確保し、あらゆる走行条件で高い操縦安定性を実現。
高出力、高トルクと低燃費を両立した、4M41型直列4気筒DOHC 4バルブ 3.2L インタークーラーターボ直噴ディーゼルエンジンを搭載。
ロングボディに関しては、ビルトインフレーム構造のモノコックボディを採用したことで約100㎏の軽量化を果たしたとともに、曲げ、捩り剛性とも従来の約3倍のボディに。



















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