「当時流行ったボーイズレーサーにも」 トヨタ・カローラII/ターセル/コルサ
保守的だのなんだのと言われがちなトヨタだが、昭和の時代にはかなり攻めたモデルも送り出していた。1986年5月にモデルチェンジしたカローラII、ターセル、コルサの三兄弟がそれだ。
それまでターセル/コルサは3ドア/5ドアのほかに4ドアも用意していたが、カローラIIと一緒にモデルチェンジしたのは3ドア/5ドアの2ボックス車のみで、4ドアはマイナーチェンジして継続販売。全面改良された2ボックス車には標準モデルとスポーティグレードが設定され、個性が際立っていたのは後者だった。
その最たる部分がデザインで、コンパクト2ボックスで初めてリトラクタブルヘッドライトを採用。付けられたネーミングもそのまま「リトラ」。
流星をイメージしてデザインされたというエアロフォルムが一番の特徴だが、約4カ月遅れて1.5リッターターボを搭載。スターレットターボの兄貴分的な存在となったのである。
また、映画「私をスキーに連れてって」の劇中車として使われたことも人気の後押しとなった。
【画像ギャラリー】理屈じゃない!! リトラクタブルヘッドライトはただカッコいい!(8枚)画像ギャラリー「リトラ→固定式の道を歩んだ異色の存在」 三菱自動車・GTO
高い走行性能と安全性を高次元で両立させた新時代のスポーツカーを目指して開発され、1990年にデビューしたGTO。三菱はこのGTOを同社のフラッグシップスポーツとして送り出しただけに、その存在感と走りは際立っていた。
スポーツカーを地でいくようなエクステリアは、未来的なイメージを表現しつつダイナミックかつマッシブなフォルム。スポーツカーに欠かせないリトラクタブルヘッドライトも採用された。
中身も強烈なルックスに負けないもので、3リッターV6ツインターボとフルタイム4WDの組み合わせで圧倒的な動力性能を実現(自然吸気もあり)。4WSも装着された(グレードや年式により非装着車もあり)。
こうして新時代のスーパー4WDスポーツとしてその名を轟かせたGTOだが、1993年のマイナーチェンジで固定式ヘッドライトに変更。1998年には再びライト形状が刷新された。
NSX同様、モデルライフの中でライト形状が変更された珍しいモデルだ。
「国産車最後のリトラとなったロータリースポーツ」 マツダ・RX-7
2000GTから続いたリトラクタブルヘッドライト車だが、いったんその歴史は途切れることになる。現時点で国産最後のリトラ車となったのが1991年に登場した3代目RX-7(FD3S)だ。
代々受け継がれたリトラを採用したボディは、グラマラスかつコンパクト。先代FC3Sよりも全幅はワイドだが全長は短く、全高も低くなった。
スポーツ性がいっそう高められ、メカニズムも刷新。フロントミッドに配置されたエンジンはシーケンシャルツインターボを備える13B-REWで、足回りは4輪ダブルウィッシュボーンが採用された。
また、それまでのサバンナの名称が外れ、同時にアンフィニチャネル由来の「アンフィニRX-7」として発売されたことも話題となった。
ちなみに、ジャパンモビリティショー2023に参考出品された同社の「アイコニックSP」はリトラを採用。あくまでもコンセプトカーだが、市販車でもリトラの復活を待ち望む人は少なくない。
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