数年にわたって話題になり続けてきたランドクルーザーの納期長期化問題。2026年に入り、状況は改善したのだろうか。300・250・70・FJという4モデルの最新事情を整理し、今どれくらい待たされるのかを確認する。
文:佐々木 亘/写真:ベストカーWeb編集部、トヨタ
※本記事の内容はメーカーのトヨタからもたらされた公式発表のものではなく、ディーラーを取材して得た独自情報となります。
【画像ギャラリー】そろそろ解消した?ランクルの納期長期化問題は一体どうなったのか(12枚)画像ギャラリー300はいまだ実質受注停止、ディーゼルは最長26.5ヶ月待ち
まずフラッグシップの300から見ていきたい。2026年に入ってもガソリン車は受注停止中で、ディーゼル車では最長26.5ヶ月待ちという販売店も存在する状況が続いている。全国のディーラーを対象にした調査でも、2026年2月時点で300は実質受注停止中という結果が示されており、依然として厳しい状況に変わりはない。
一部の大型店舗や旗艦店では、第1期・第2期といった形で期間を区切った限定受注を実施する動きもあるが、こうした情報は公式サイトではなくSNSなどで突然発表されるケースが多い
250は「1年〜2年待ち」がいまだ標準的な感覚
2024年に登場した250についても、決して楽観できる状況ではない。2026年7月時点の調査では、納車待ち期間はおおむね1年から2年程度が目安とされている。ディーラーへの実際のヒアリングでは「案内できても2027年2月初旬」という回答も確認されており、事実上の納車は1年以上先の話だ。
一方で、2026年4月の一部改良後に受注を再開したタイミングでは、グレードや契約時期によって3〜4ヶ月程度まで納期が短縮されたという情報もある。改良直後という限られたタイミングを狙えば比較的早く手に入る可能性はあるが、すでにオーダーストップとなる販売店も出てきており、油断はできない。
超人気のランクル70は?
意外に見落とされがちなのが、2023年11月に再再販されたランドクルーザー70の状況だ。2026年に入っても全国のほとんどのトヨタ販売店で新規受注は停止中で、この状況は再再販以来断続的に続いている。次に受注が動くタイミングとして最も現実的視されているのが、サイバーセキュリティ法規(UN-R155/R156)や新たな騒音・排ガス規制への対応を目的とした改良時。しかしながらその際も、抽選倍率は10倍から50倍という超難関になると予想されている。
最新モデルFJも、発売直後から需要集中の様相
2026年5月に発売されたばかりのランクルFJについても、すでに納期の動向に注目が集まっている。シリーズ最小・最安を謳うモデルとして登場したにもかかわらず、発売当日に受注枠が消滅するという事態が起きており、月販基準台数を大きく上回る需要が集中している状況だ。300・250・70で行き場を失ったランクルファンの受け皿として機能することが期待されていたが、蓋を開けてみれば同様に受注再開・抽選待ちという構図に組み込まれつつある。
結論から言えば、ランクルの納期長期化問題は2026年に入っても、シリーズ全体を見渡す限り本質的には解消されていない。半導体不足や電子制御部品の供給不安定さといった生産面の課題に加え、北米・中東市場との割り当てバランスを取りながら日本向け台数を確保する必要があるという、グローバル販売戦略上の構造的な要因も根強く残っている。300・250・70・FJのすべてで抽選制や実質受注停止という状況が同時に存在しているのは、需要が供給を圧倒的に上回っている実態を如実に物語っているのだろう。
















コメント
コメントの使い方