多くの人が利用する「中古車販売店」の見極め方
中古車販売店は数多く、優良店もあれば粗悪なクルマを販売する店もなかにはある。クルマを購入すれば、その時から購入店との関係が始まるので、クルマを見る前にまずはチェックしておきたいポイントがいくつかある。
・販売店のスタッフや店の雰囲気
「こちらがクルマに詳しくないと見るやなんとなく高圧的」「急いで買わせようとする」「良い点しか言わない」「このクルマなら絶対大丈夫!」など、自身が「おや?」と思ったなら、その店とは縁がなかったと思って即退散!
クルマは家電のように買って終わり(中には修理して使う人もいるが)ではない。故障すれば修理を依頼するし、車検の時期がくればそこでお願いもするだろう。
つまり多くの場合、「その店で購入=その店との付き合いが始まる」のが普通。なので、「なんとなく合わないな……」と感じたならその気持ちに素直に従うべき。
そうしないと、購入後に故障した場合や車検時に、なんとなく足が遠のいて別のお店を探すという新しい苦労が始まる可能性があるからだ。
・「激安!」や「特別価格!」などのノボリや広告
コレ、見たことがある人もいるかもしれないが、一台一台程度の違う中古車では何が激安なのか特別価格なのか根拠がはっきりしないのでオトリ広告に該当する場合もある。よって、このようなことを声高にうたっている販売店は敬遠したほうがいい。
また、「月々1万円!」などのノボリも見かける。本当に月々1万円なら問題ないが、「ボーナス月は5万円」なら、そのことも掲載しないと購入者を誤認させてしまうためこれも違反である。
・「支払総額」以外に必要な金額が存在する
2023年10月1日から、自動車公正競争規約の改正により中古車の販売価格は車両価格+諸費用(税金、保険料、登録費用など)を含めた「支払総額」表示が義務化されている。それなのに、「追金でメンテナンスパックを付けないと販売できません」などと言う販売店は景品表示法違反。よってこんな店からは即退散!
【画像ギャラリー】その中古車、本当に買って大丈夫!?(7枚)画像ギャラリー試乗前と試乗時にチェックしたいポイント
購入時に何も見ずに購入はしないはず。そこでここでは、見ておくべきポイントと、試乗時に必ずチェックしておきたいポイントを!
●試乗前
・まずは外観、内装を見る
中古車だから、新車のように「どこにもキズがない」クルマなんてない。後からキズに気づいてがっかりしないために、気になる人は各部のキズのチェック、各パーツのチリ(パーツ同士の隙間)はチェック。
塗装の具合やパネルの歪みは斜め横から見るとよくわかるのでここにも注意!
・ニオイは要チェック!
前オーナーがペットを乗せていたり、愛煙家の場合はクルマが「なんとなく臭い……」と感じる。また、水に浸かった冠水車もカビ臭かったりするのでここは絶対チェックすべし!
同時に、エアコンも稼働させてカビ臭に加えて風量などエアコンシステム自体に問題がないかもチェックする。
・タイヤは高価な消耗品
軽自動車であっても、4輪ともタイヤ交換になれば2〜4万円くらいはかかるもの。よって、左右にハンドルを切ってタイヤ内側まで摩耗具合をチェック!
たまにあるのが外側は普通だけど内側が異常摩耗、肩の部分が異常摩耗しているクルマ。ホイールアライメントのズレや空気圧不足の他、足回りが損傷している可能性もあるので注意!
・オイルフィラーキャップを外してみる
オイル交換さえきちんと行われていれば、エンジンはそうそう不調に陥るものではない。試乗前にエンジンのオイルフィラーキャップを外し、キャップ内側に乳化したオイルが付着していたら水分がオイルに混入している可能性がある。
長く動かされていなかったクルマ(購入後にいきなり動かすことでトラブル発生率が高い)や、冷却水漏れが起きている場合は購入後に高額出費の可能性も……。
また、覗き込んだ時に内部が真っ黒になっていた場合は適切にオイル交換が行われていなかった可能性大。
●試乗時
中古車で試乗できることは意外と少ない。理由は、試乗すると走行距離が延びて価値が下がるうえ、ナンバーがない場合もあるので試乗できても敷地内だけ……という場合が多い。逆に、試乗ができるなら絶対にするべきだ。
1.シートに座り、シートベルト装着時も問題ないか?
走行距離がそれほどでもないのに、シートサイドが異常に摩耗している場合はメーターの表示が怪しいことも。また、シート自体のクッションのヘタリにも注意したい。
シートベルトはいったんすべて引き出し、色の境目がないか? 水染みや不自然な変色がないか? 異臭がしないか? をチェック。冠水車ではシートベルトの境目があったり砂が出てきたり異臭がする場合がある。
2.エンジンスタートはスムースか?
エンジンのかかり具合をチェック。旧車などでない限り、セルをキュルキュル回してやっとかかるエンジンには何らかのトラブルの可能性大。スパークプラグの劣化くらいならまだしも、バッテリーやセルモーター、燃料ポンプなどに問題があると高額出費の可能性が。
3.冷間時の始動で異音は出ないか?
エンジンが温まっているとそのうち消える音も、冷間時の始動ではベルト鳴きのキュルキュル音、エンジン内のタペットからのカチカチ音、ベルトテンショナーからのゴロゴロ音が聞こえる場合がある。このうち、エンジン内からの異音は高額出費コース!
4.警告灯が正常に消えるか?
エンジンを始動する前にイグニッションをオンにし、警告灯がいったん点灯するかを確認。その後、エンジンを始動、またはハイブリッド車やEVを走行可能な状態にして、警告灯が消えるかを見る。
5.ハンドルをまっすぐにして直進するか?
平坦で安全な直線道路を走り、ハンドルを軽く握った状態で、直進を保つために左右どちらかへ修正し続ける必要がないかを確認する。
ハンドルを少し切った状態でまっすぐ進む場合は、ハンドルのセンターがズレているだけの場合もあるが、タイヤの空気圧不足やホイールアライメントに問題を抱えている場合もあるので要注意!
6.アクセルオンでの反応が鈍くないか?
アクセルの踏み込み量にクルマの加速感がついてこないと感じる場合は、スパークプラグの劣化、エアクリーナーの詰まり、スロットルバルブへのカーボン堆積が原因かも。ATやCVTといったトランスミッションに不具合がある場合はこれも高額出費の可能性大。
7.ブレーキを踏んだ時に振動が出ないか?
安全な速度から徐々にブレーキを踏み、ペダル、ハンドル、車体に不自然な振動が出ないかを確認する。不自然な振動やブレーキ時にペダルが押し戻されたり、深く踏み込めたりする場合はローターが波打ちや厚みが不均一、パッドの偏摩耗など。
ブレーキ時にハンドルが左右どちらかに持っていかれる感じがする場合は、キャリパーピストンの動きの悪さが原因の場合が多い。
また、ペダルが通常より深く入る、踏み続けると徐々に沈み込む、踏みごたえが柔らかいなどはブレーキフルードへの空気の混入、フルード漏れ、マスターシリンダーの不良などが考えられる。
いずれにしても、「確実に止まれない」「止まる時に違和感のある」クルマは発進できないよりも危険なのでここは試乗時に最も注意するポイント!
8.走行時に異音は出ないか?
走行中、ちょっとした路面の凹凸で「キコキコ」や「コトコト」「ギシギシ」などの音がする場合は、サスペンション自体の劣化や周辺のブッシュの摩耗によるガタが発生している。問題のパーツは小さいが、点数が多く作業工賃も意外と高いのがブッシュ交換なのだ。
9.各電装品に問題はないか?
全席のパワーウィンドウ、カーナビ、オーディオ、パワースライドドアなどの電装品の動作確認は走行していない時に行う。走行中では意識が運転に向いているので意外とチェックできないからだ。
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