2010年から販売されるEV界の重鎮、日産 リーフ。モデルチェンジでさらに魅力を増したが、それに合わせるようにトヨタ bZ4Xがビッグマイナーチェンジを受けて登場。定番のリーフと、不満点を全改良して生まれ変わったbZ4Xが勝負!!
※本稿は2026年9月のものです
判定・文:渡辺敏史/写真:奥隅圭之
初出:『ベストカー』2026年10月10日号
大改良のbZ4Xがリーフのライバルに躍り出た!
新しいリーフの発表に合わせるようにビッグマイナーチェンジを施してきたbZ4X。しかも初出時からの不満点はきっちり潰したうえ、航続距離ではリーフを上回るスコアを絞り出すなど、商品力の向上ぶりは目を見張るほどだ。
bZ4Xは車格的にはアリアの側に近いが、それらよりひと回り以上は小さいリーフもアーキテクチャーはアリアと同じCMF-EVを用いている。
リアアクスルも当初は上位車種のみに与えられる予定だったマルチリンクが奢られるなど、中身的にはアリアをギュッと凝縮したかのような高密度ぶりがクルマ好きとしては気に留まるところだ。
最も高効率なグレード・仕様になると、両モデルとも航続距離は700kmを超える。
車格やバッテリー容量といった数値を比べれば、走行効率はbZ4Xのほうが高そうだが、タウンライド〜高速巡航と、実際の走行パターンを当てはめてみると、その差はほとんど感じられない。
両車の動力性能は速さ的にも電費的にもほぼイーブン、かつそれは現時点での世界のBEVのアベレージに照らしても、中の上くらいの位置にはいると思う。
充電能力アップは実用を考えて嬉しい!!
試乗で感じた両車に共通する最大の進化といえば、急速充電の受電能力だ。
リーフはベンダー側の上限値にほぼ準じた電力量を、急速充電時間のおおむねはキープ。高出力仕様では保護的に速度を落とすが、長距離での使い勝手も向上し、ストレスを感じる場面が確実に減っている。
bZ4Xもサーマルマネジメントが一新されたこともあり、受け入れの量や時間効率が大きく向上した。上を求めればきりはないが、電力事情も鑑みれば50〜150kWという現状のインフラを使い切る能力を磨くほうが理に適っている。
その点でこの2台は、ある程度の遠出も想定する大多数のマイカー生活に不満なく寄り添えている。
両車ハイレベルに実力は拮抗する!
車格相当の積載力や居住性の差はあれど、総合的な実用性という点でも両車の出来はかなり拮抗している。
ここでは専用アーキテクチャーを持つリーフの空間効率が光るが、乗り味についてはマイナーチェンジでbZ4Xの側にも大きく手が入りリーフと互角のこなれぶりをみせてくれる。
駆動系や車型のバリエーションの多さではbZ4Xが優位だけど、ADASの出来はリーフに軍配……と、この2台、あらゆる角度からつついても一進一退で明白な優劣が露呈しない。と、それほど実力は拮抗している。
●採点チェック!
・日産 リーフ B7(2WD)
○外観第一印象の質感:9点 ○インテリアの質感:8点 ○出足加速の力強さ:8点 ○高速巡航時の快適性:9点 ○ハンドリングの正確性:8点 ○乗り心地の質感:8点 ○買って満足する度:9点
・トヨタ bZ4X Z(2WD)
○外観第一印象の質感:8点 ○インテリアの質感:8点 ○出足加速の力強さ:8点 ○高速巡航時の快適性:9点 ○ハンドリングの正確性:8点 ○乗り心地の質感:8点 ○買って満足する度:9点
フルモデルチェンジに近いレベルの改良を実施したbZ4Xは、新型に切り替わったリーフと比較しても、バッテリーの効率や動力性能など実力は拮抗。ハイレベルの引き分けだ。
【画像ギャラリー】どっちを選んでも大満足!? 新型「リーフ」と進化した「bZ4X」のエクステリアを見比べよう!(16枚)画像ギャラリー



















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