夏バテ気味の愛車を放置するな! クルマを長持ちさせたいなら絶対守るべき4つの点検習慣

温度変化で空気圧が変化していないかチェック!

JAF出動回数はバッテリー上がりに次いで多いのがタイヤのパンクや空気圧不足。乗り心地が変わったり、ハンドルが取られたり、ちょっとした変化を見過ごすと大変なことになるので注意が必要だ(akiand1982@Adobe Stock)
JAF出動回数はバッテリー上がりに次いで多いのがタイヤのパンクや空気圧不足。乗り心地が変わったり、ハンドルが取られたり、ちょっとした変化を見過ごすと大変なことになるので注意が必要だ(akiand1982@Adobe Stock)

 バッテリーと並んで、秋に必ず点検しておきたいのがタイヤの空気圧だ。

 タイヤの空気圧は、パンクしていなくても自然に低下していく。さらに気温の変化によっても変動するため、夏から秋、そして冬へと季節が移り変わる時期は注意したい。

 空気は温度が上がると膨張し、温度が下がると圧力が低下する性質がある。真夏の暑い時期に適正だった空気圧が、気温の下がった秋には不足気味になっていることもあるのだ。

 では、空気圧が低い状態で走り続けるとどうなるのか?

 まず問題になるのが燃費の悪化だ。空気圧が不足するとタイヤの変形が大きくなり、転がり抵抗が増加する。つまり、同じ距離を走るにも余計なエネルギーを消費してしまう。

 さらに、タイヤの両肩部分が偏摩耗しやすくなり、タイヤの寿命を縮める原因にもなる。高速道路では特に危険だ。空気圧が不足したタイヤは走行中のたわみが大きくなり、内部で発生する熱も増加する。

 その状態で高速走行を続けると、タイヤ内部の損傷が進み、最悪の場合はバーストにつながるおそれがある。

 せっかく秋のドライブに出かけたのに、高速道路でタイヤトラブルに見舞われたら楽しい休日も台なしである。

 では、どのくらいの頻度で点検すればいいのか? 基本は月に1回程度。さらに高速道路を使った長距離ドライブの前にも確認しておきたい。

 点検する際に重要なのは、タイヤが冷えている状態で測定することだ。走行直後はタイヤ内部の空気が温まり、空気圧が高く表示される。この状態で指定空気圧まで空気を抜いてしまうと、冷えたときに空気圧不足となる可能性がある。

ゴムは保管しておくだけでも少しずつ劣化する。細かなひび割れや表面の乾燥は劣化のサインだ(YK-image@Adobe Stock)
ゴムは保管しておくだけでも少しずつ劣化する。細かなひび割れや表面の乾燥は劣化のサインだ(YK-image@Adobe Stock)

 指定空気圧は、一般的に運転席側のドア開口部などに貼られたラベルで確認できる。また、タイヤのサイズや前後の位置によって指定空気圧が異なる場合もあるので、必ず愛車の指定値を確認したい。

 ここで気をつけたいのが、空気圧を高めに入れておけば安心という考え方だ。空気圧が高すぎると乗り心地が硬くなり、タイヤの中央部分が摩耗しやすくなることもある。基本はメーカー指定値を守ることである。

 さらに、タイヤの溝の深さやひび割れ、偏摩耗も同時にチェックしておきたい。猛暑で高温の路面を走り続けたタイヤは、使用年数や保管状況によってゴムの劣化が進んでいる場合もある。

 タイヤはクルマと路面をつなぐ唯一の部品。空気圧の点検という簡単な習慣が、安全性だけでなく燃費やタイヤ寿命にもつながるのだから、やらない手はない。

ブレーキフルードとクーラント液も見逃すな! 季節の変わり目こそ愛車の健康診断を!

ブレーキフルードは、ブレーキまわりのコンディションを示すバロメーター。量が減ったり、色が濁ってきたら、パッド摩耗や内部劣化のサイン。定期チェックを心がけよう
ブレーキフルードは、ブレーキまわりのコンディションを示すバロメーター。量が減ったり、色が濁ってきたら、パッド摩耗や内部劣化のサイン。定期チェックを心がけよう

 エンジンやバッテリーの点検は気にしていても、意外と忘れがちなのがブレーキフルードだ。

 ブレーキフルードは、ブレーキペダルを踏んだ力を油圧によって各車輪のブレーキへ伝える重要な役割を担っている。普段はほとんど意識することのない液体だが、実は時間の経過とともに劣化する消耗品なのである。

 特に注意したいのが、ブレーキフルードの吸湿性だ。一般的なDOT3やDOT4などのグリコール系ブレーキフルードには、空気中の水分を吸収しやすい性質がある。

 水分を含むと沸点が低下し、高温時に気泡が発生しやすくなる。ちなみに、一般的なDOT3規格のブレーキフルードは、新品状態でのドライ沸点が205℃以上、吸湿した状態を想定したウェット沸点が140℃以上と規定されている。

 つまり、長期間使用して水分を吸収したブレーキフルードは、新品時よりも高温に対する余裕が小さくなるのだ。

 特に長い下り坂でフットブレーキを使い続けるような状況では、ブレーキの温度が大きく上昇する。そこでブレーキフルードが沸騰して気泡が発生すると、ブレーキペダルを踏んでも油圧が十分に伝わらなくなる「ベーパーロック現象」が起こるおそれがある。

 これは非常に危険な状態だ。もっとも、夏の気温が高かったという理由だけで、直ちにブレーキフルードが劣化するわけではない。劣化の主な要因は使用期間に伴う吸湿や、使用環境による熱負荷などである。

 だからこそ、暑い夏を走り抜けたあとには、ブレーキフルードの状態を確認しておきたい。まずはエンジンルーム内にあるリザーバータンクを確認する。

ブレーキパッドが使用限界まで磨耗すると金属を擦り合わせるような音が鳴る。パッドのライニング部分が完全になくなる前に点検を依頼しよう(Yuri Bizgaimer@Adobe Stock)
ブレーキパッドが使用限界まで磨耗すると金属を擦り合わせるような音が鳴る。パッドのライニング部分が完全になくなる前に点検を依頼しよう(Yuri Bizgaimer@Adobe Stock)

 液面が規定範囲内にあるか、極端に濁ったり変色したりしていないかをチェックしよう。ただし、ブレーキフルードの色だけで劣化状態を正確に判断することはできない。また、液面が低下している場合は、ブレーキパッドの摩耗や液漏れなどが原因となっている可能性もある。

ブレーキフルードのエア抜き作業。整備のプロに任せたい(Adobe Stcok@WSP)
ブレーキフルードのエア抜き作業。整備のプロに任せたい(Adobe Stcok@WSP)

 単純に補充すれば解決するというものではないのだ。交換時期については車種ごとの整備基準に従うのが基本。一般的には車検のタイミングで交換を検討するケースが多いが、メーカー指定の交換周期を優先したい。

 ブレーキフルードの交換作業には適切なエア抜きなどの整備技術が必要となるため、専門の整備工場に任せるのが安心だ。

 ブレーキは安全運転の最後の砦。見えないところで働く重要な液体だからこそ、定期的な点検を習慣にしておきたい。

次ページは : 季節の変わり目に点検したいクーラント液

40秒で完了!グーネット買取のかんたん車査定 ≫

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

レクサス初のGRMNか?!「ベストカー 11月10日号発売!」

レクサス初のGRMNか?!「ベストカー 11月10日号発売!」

ベストカー 11.10号 定価 650円 (税込み)  決してキリがいいわけでは無いのです…

あなたの愛車が高く売れる!

電話が一切こない新査定「マイカースカウト」

個人情報入力なし! 営業電話なし! 平均37.5万円UP!※

※ 買取店からの買取提示額(上限額)の差額平均
(2025年10月)

情報登録完了後、すぐに提示価格が届きます まずはお試しください!

登録後の流れ

登録後の流れ 1 愛車の情報を入力 2 買取店から価格が届く 3 提示価格を確認

提供:carview!