1台の小さなクルマが、いつもの1日を少し変える。昭和の教室を沸かせた「カーケシ」が、令和の工夫をまとって帰ってきた。懐かしさの向こうにある新しい面白さ。その誕生を支えた作り手たちの想いを尋ねてみた。
※本稿は2026年10月のものです
文:ベストカー編集部 鈴村朋己/写真:バンダイ、日産、ベストカー編集部 ほか
取材協力:バンダイ
初出:『ベストカー』2026年11月10日号
※「ガシャポン」は株式会社バンダイの登録商標です
※カーケシGPに消しゴムの機能はございません
あの日の熱狂が蘇る時……新たな遊びの幕が開く!
1970年代後半。休み時間の教室には、色とりどりの小さなクルマを囲む少年たちの熱気があった。夢中になったのは、スーパーカー消しゴム。通称“カーケシ”だ。
ボールペンのノック部分で弾き、相手を机から落とす。ゴールへの速さを競う。憧れの名車を手にすれば、机の上はたちまちサーキットに変わった。チャイムが鳴るまでの短い時間に、負けた悔しさも、勝った誇らしさもあった。
あの熱狂から約半世紀。令和のエッセンスを重ね、バンダイがガシャポンで送り出したのが「カーケシGP(ジーピー)」だ。
では、なぜ今カーケシなのか。その背景にはクルマ関連商品の成功があった。同社キャンディ事業部から発売中のクルマ形の準チョコレート「チョコパーキング」や、歴代GT-Rの鍵を再現したガシャポンの商品が大好評。今回の企画の発端になったという。
バンダイが探っていたのはクルマの魅力を独自の切り口で届ける道。憧れの一台を小さくするだけではなく、周辺にある楽しさにも目を向ける。そんな試みへの反響が新たな商品を生み出す後押しになった。
そこで浮かび上がったのが、かつて子どもたちを夢中にさせたカーケシだった。積み重ねてきた手応えと、ガシャポンならではの発想。その出会いから、企画は着々と走り始めた。
憧れも思い出も連れて……世代を超えた名車集合
元祖カーケシで注目を浴びたのは、世界のスーパーカーたちだった。では令和版には、どんな顔ぶれを揃えるべきか。担当者たちは当時の熱を知る先輩の知恵も借り、世代もジャンルも幅広く選ぶことを企画段階から意識していたという。
まず登場したのは日産とマツダ。日産なら、人気のGT-Rを軸に据えつつ、パオやサニートラック、セドリックも仲間入り。フェアレディZは初代のS30とRZ34が並ぶ。マツダもNAとNDロードスターに加え、ランティスといったニッチなモデルも揃えた。
誰もが憧れるスポーツカーから、暮らしに寄り添ったモデルまで。時代をまたぐ顔ぶれは、見る人それぞれの記憶と重なる。夢だった一台も街角で見かけた懐かしい姿も、コレクションの主役になる。憧れの数だけ、選ぶ楽しみがあるのだ。
そんなカーケシは、日々を共にできるアクセサリーとしての役割を果たしてくれるのもポイント。
シューターセットなら、ケースごと持ち歩けるチェーン付き。集めたクルマを連れ出す楽しさまで形にできる。小さなケースが、カーケシを楽しむ可能性、そして場所までも広げてくれるのだ。
【画像ギャラリー】デティール再現やば! カーケシのクオリティを見て!!(21枚)画像ギャラリー























コメント
コメントの使い方