15分でも命にかかわる!! 「ちょっとだけ」が招く子どもやペット車内置き去りの危険性

■海外では逮捕の事例も! 置き去りは重大な違反であることを知ろう

 話を車内放置に戻そう。パチンコ屋の駐車場に子供を車内に残したままパチンコをしている愚かな親のニュースをたまに見かけるが、一部の良心あるお店では、「そうした子供を放置したクルマを発見したら、窓を割ってでも救出します」という張り紙があったりするらしい。

2020年もすでに車内置き去りによる、幼児の死亡事故が発生している。第三者では、窓ガラスを割るといった行為は躊躇することもあると思うが、人命を救出するためにクルマなどを壊さざるを得ない場合、その行為は法律によって保護される(yamasan@Adobe Stock)

 では、もし、車内に犬が放置され、ぐったりしているのを見かけたら、どうすべきだろうか。イギリスの例では、警察に通報したものの、駆けつけるのに時間がかかり、緊急性を優先し、通報した善意の第三者が窓を割ってレスキューしたという報告もあるし(緊急性の証拠となる写真、動画撮影、目撃者の連絡先メモは不可欠)、国によっては動物愛護法違反となり、飼い主は即、逮捕。

 愛犬家なら誰もが見ているはずの映画『僕のワンダフルライフ』でもそうした救出シーンが描かれている。日本でも、どこにいるか分からない飼い主を探すより、躊躇することなく行動し、お店に声をかけるか、最寄りの交番、もしくは110番、警察に通報。命に係わる緊急性を伝えるべきだろう。

 環境省による令和元年6月に改正された動物愛護管理法では「愛護動物をみだりに殺し又は傷つけた場合は、5年以下の懲役又は500万円以下の罰金に処される」ほか、「その健康及び安全を保持することが困難な場所に拘束し~中略~適正を欠いた状態で愛護動物を飼養し若しくは保管することにより衰弱させること」で、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処されることになる。

※編集部注:保護者が子供を放置し、その結果、怪我や病気もしくは死に至った場合、刑法の「保護責任者遺棄致死罪」や「重過失致死罪」で、厳しく罰せられる。「保護責任者遺棄致死罪」は3カ月以上5年以下の懲役。「重過失致死罪」は5年以下の懲役、5年以下の禁錮、50万円以下の罰金となる

【画像ギャラリー】大人でも耐えるのは無理! 夏の放置車両の車内の凄惨さを知るべし!!

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