アメリカのトランプ大統領が来日した際に乗っていた大統領専用車が「ビースト」。アメリカ大統領が行く先々には専用機「エアフォースワン」と共に、世界中どこにでも現われる専用車両だ。
そんな「ビースト」の存在感や、特殊機能などについても話題に挙がるが、今回ベストカーでは少し異なる視点でこのクルマを見てみた。外務省にも質問しちゃいました。その質問とは!?
文:ベストカーWeb編集部/写真:Shutterstock.com
■大統領警護のための超法規的措置!?
11月5日の産経ニュースにおいて、アメリカのトランプ大統領が来日時に使用した大統領専用車「ビースト」のナンバーが前後で異なった、という記事が配信された(http://www.sankei.com/world/news/171105/wor1711050030-n1.html)。
カモフラージュとバックアップのために常に2台で走るビーストだが、今回はナンバープレートの番号で車両を特定をされないように前後で異なるナンバーをつけたようだ。
「1」と「2」というナンバーがあれば、両車ともフロントに「1」、リアに「2」を付けたといった感じだ。
たしかにこれで大統領の安全は守られるのはわかる。でも、ここまでやるならナンバープレートなくてもいいのではないか!? なんて編集担当は思ってしまう。
日本という国は法治国家なわけで、アメリカ大統領だからオールOKというのも考えにくい。当日の様子をふり返るとトランプ大統領が乗ったビーストに付けられたのは、青い外交官ナンバーと呼ばれるもの。
ご存じの方も多いかもしれないが、これは一般のクルマのように国土交通省の管轄ではなく外務省が管理するもので、このナンバーが付いた車両はいかなる日本の法律によって侵されることはない。外交官特権と呼ばれるもののひとつでもある。
この法律は「外交関係に関するウィーン条約」と呼ばれ、たとえばアメリカにある日本大使館も同様の措置を受けることになっている。つまり外交官および大使にはある種の特権があるのだ。
それにしても前後でナンバーが異なるという事態は自動車媒体としては疑問が残る。この件について編集部では外務省に文書で質問をおこなった。その回答を見ていこう。
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