■HONDA エレメント 2003年
【バン+クロカン】2列シートだったがミニバンSUVの雰囲気。北米生産の輸入車だった。観音開きのドアや武骨なデザインで一部強烈なファンが支持したものの、売れ行きは伸びずに販売終了。
■MITSUBISHI eKアクティブ 2004年
【軽+クロカン】車高アップ、2トーンカラーなどでeKシリーズ第4弾として登場した。
■MAZDA CX-7 2006年
【クロカン+スペシャルティ】スポーツテイストたっぷりのSUV。着座位置は高いがドライバーの姿勢はスポーツカーライクだった。現在まで続くマツダの躍進を方向付けたモデル。
■NISSAN デュアリス 2007年
【ハッチバック+クロカン】背が低ければ普通のCセグハッチバックだが、SUVのテイストとすることで世界的に大ヒット。日本では一代かぎりで終了したが、海外では2代目を販売中。
■HONDA クロスロード 2007年
【ワゴン+クロカン】小型ハマーともいわれた衝撃のフォルム。「クルマは四角」を唱える好事家に受けると思われたが、あえなく撃沈。
■NISSAN スカイラインクロスオーバー 2009年
【スカイライン+クロカン】その名のとおりスカイラインがSUVになるというのが衝撃的だった。これぞ新世代のスカイラインという評判もあったが、日本ではそんなに受けず……。欧米では「インフィニティEX」の名前で販売され、それなりにヒット。価格がちょっと高かったのが敗因か。
■NISSAN ジューク 2010年
【スペシャルティ+クロカン】コンセプトカーそのもののようなスタイルで登場し、一定の人気を博した。本格スポーツのNISMOもヒット。ただし最近はやや放っておかれ気味。そろそろフルモデルチェンジしてほしい。
■SUBARU XV 2012年
【ハッチバック+クロカン】インプレッサスポーツをSUVテイストにしたクロスオーバー。スバルのSUVといえば本格的なものが多いなか、異色のテイストを発揮した。現行型は2代目。今年デビューして販売も好調。
■HONDA ヴェゼル 2013年
【スペシャルティ+クロカン】フィットをベースにクーペ風のデザインにしつらえたSUV。フィットではつまらないという層にハマったのか、2013年の登場以降安定した人気を継続。日本でのコンパクトクロスオーバーSUVブームの立役者。
■SUBARU エクシーガクロスオーバー7 2015年
【ミニバン+クロカン】2008年に登場した3列シートミニバン(?)のエクシーガが、2015年に突如車名に「クロスオーバー」という文字を入れ、SUVテイストを注入して登場。発売時はそれなりに人気があったが、リアドアが(スライド式ではなく)ヒンジドアだったこともあり販売は徐々に落ち着き、2017年12月をもって生産終了に。
■TOYOTA C-HR 2016年
【スペシャルティ+クロカン】特別感あふれるプリウスSUV。今後はこれが普通になる? セダンでもミニバンでもコンパクトでもない、SUVで唯一、月販台数ランキング(乗用車部門)で1位を獲ったモデル。
【まとめ】
日本の元祖クロスオーバーは1972年登場のレオーネ4WDバンといわれている。当時ジープタイプしかなかった4WDを、乗用車タイプのバンに搭載。今に続く「スバルといえば4WD」の礎になったクルマだ。
1980~90年代はRVブームもあって日本はクロスオーバー全盛時代に。
見た目をクロカン風に変えるだけの「なんちゃってクロスオーバー」も散見されたが、海外にはない独自のジャンルを築き上げたクルマも数多くあった。
こうして過去を振り返ってみると、日本車は「開拓精神」が旺盛だったことがよくわかる。逆に、かつての欧米車は伝統に縛られ、あまり新しいことはしていなかった。
しかし、今は立場が逆転。特に欧州車は新たな組み合わせに熱心で、セダンとクーペやSUVとクーペの組み合わせなどは朝飯前。日本車のお株を奪われてしまっている感がある。本来クルマは自由なもの。日本のクルマももっと弾けてほしい。
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