その割り切りが潔い!? 乗り心地は硬いけど走りは超一流だった国産スポーツ 4選


■スズキ アルトワークス

走りに関係のない部分は徹底して倹約したスズキ アルトワークス

 軽自動車の話もしよう。横綱はアルトワークスだね。倹約最強スポーツコンパクトですよ、アルトワークスは。スズキはお金かけません。安いから嬉しいよね。でもシートにレカロ使ってます。こういう割りきりがスバラシイ。

 ま、レカロじゃなきゃ身体が飛び跳ねちゃう。それくらいサスペンションは硬いです。軽だしリバンプのサスペンションストロークも大してないけれど、コーナリングは速いです。

 ボディ剛性をしっかり煮詰めているんだね。軽は小さく狭いから道路幅を一杯使ったライン取りができるので、その範囲内でスポーツが楽しめる。一人で乗れば軽量だからより楽しめる。どうしても人を乗せる場合はちゃんと説明して承諾を得ましょう。

■日産 GT-R

とにかく気持ちがいいほど速さのみを追求していた初期型の日産 GT-R

 最後は初期型GT-R。基本、このクルマはレーシングカーの開発に詳しい水野和敏さん(当時の日産主管?)が企画から開発したクルマだからね。走りに特化しています。

 最新モデルとは似ても似つかぬほどにスパルタンです。その頃はニュルで最速を目指していたわけですから。だから乗り心地なんてあるわけないです。そんなのどうでもよいのです。

 ただ、筆者がこれはキツイなぁと感じたのがメカニカルノイズ。こんなにウルサイのはフェラーリF50以来。あれはミッドシップなので背中からノイズや振動が入ってきて、長距離は絶対に乗りたくないクルマだった。

 で、初期型GT-Rはノイズ進入の方角違い以外これと全く同じ。

 でもFRベースの4WDで強烈なパワー。パワーがあるからアクセルワークで後輪をスライドできるし、トランスミッションを後輪軸上に配置するトランスアクスルのトラクション。リアをパワースライドさせても荷重が載っているからコントロール性が高い。長距離乗らなきゃ初期型GT-Rにまた乗ってみたいね。

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 さて、最近は乗り心地クンスポーツが主流だ。路面のアンギュレーションを上手に捉えてタイヤの性能をしっかり引き出す、というのがコンセプト。

 そういう最新スポーツモデルに試乗するたびに感動している筆者だが、あの頃の悪乗り心地スポーツには、そこをねじ伏せる楽しみがあったね。だから、アレはアレで楽しいよ。

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