「RX-7」復活への序章か? マツダの特許に「シーケンシャルターボ」の文字が!!

■ロータリー復活があるとすれば……!?

 いずれにしても、今後マツダがさらに価格ゾーンの高いプレミアムカー市場に進出するには、プレステージ性の高いモアパワーなエンジンが不可欠。

 それを今のマツダのエンジンラインナップで実現するには、高性能な過給エンジンを開発するより他に方法はない。現状でも北米向けCX-9には2.5Lターボが搭載されているが、より本格的なハイテク高性能ターボの開発が水面下で進んでいても、ちっとも不思議じゃないのである。

 こういう現実的な話とは別に、マツダの魂ともいえるロータリーターボの復活もありえる!という根強い噂もある。

 環境と燃費に厳しい昨今の社会情勢を考えると、正直これはまだファンの願望の域を出ていないと思うが、2年前の東京モーターショーに出品された“RX-VISION”みたいなコンセプトカーを見せられると、すわ「ロータリースポーツカーがRX-9として復活か?」と夢を見てしまう。

 ちょっと前の出願になるが、ターボをエンジンの上にマウントした新しいロータリーエンジンの特許も公開されていて、これは明らかにエンジン搭載位置を下げることを主眼とした、スポーツカー向けのレイアウト。

 「これなら、あの低い”RX-VISION”のボンネットにぴったり収まるじゃん!」と、どんどん妄想がふくらんでしまうわけだ。

見よ、この低さを!! これならばRX-VISIONにも積載できる!! ちなみにこの特許は2014年に申請されており、ロータリー研究が続いている証でもある
見よ、このエンジン全高の低さを!! これならばRX-VISIONにも積載できる!! ちなみにこの特許は2014年に申請されており、ロータリー研究が続いている証でもある

 個人的には、スポーツカー用としてロータリーエンジンを復活させるには、超高性能な少量生産車(たとえば、4ローター600psとか)でないと難しいと思っているのだが、それでもやっぱり「もしかしたら…」と期待しちゃうよね。

 マツダの偉い人と話をしてみると「マツダの魂として、なんらかのかたちでロータリーエンジンは存続させたい。

 でも、事業としての採算性を考えると、ことはそう簡単じゃない。レンジエクステンダー用としてまったく新しいエンジンを起こしたのも、あらゆる可能性を探るという意味がある」というお言葉。

 軽々しく「ロータリースポーツカー復活!」とは言えないお家の事情があるようだ。

 最近はインターネットのおかげで特許データに簡単にアクセスできて面白いのだが、そこであらためて気づくのは「大半の特許は製品化されることなく消えてゆく」という事実。

 ロータリーターボの特許、できればなんとか製品化して世に出てきてほしいものであります。   (マツダ新型ロータリーの関連記事はこちらから)

またRX-7のようなロータリースポーツの復活を夢見てしまうのがクルマ好きの性だ
またRX-7のようなロータリースポーツの復活を夢見てしまうのがクルマ好きの性だ

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!