雪国でもある日本でEVは本当の本当に普及するのか?


■そもそもまだ充電器が足りていない

 現実的な話をするなら、日本では非降雪地帯と降雪地帯での限定的な使い方でピュアEVが、降雪地帯ではPHVが普及していくと考えるのが順当だと私は考えます。

もし複数台所有できるなら、状況によって動力が違うクルマを使い分けることになる。また、地域によって「たくさん走っているクルマが違う」ということにもなりそう(写真右手前はマイルドHVのフォレスターe-BOXER、左奥はRAV4 PHV)

 ただし、現在のEVの性能、現在のインフラでは(降雪、非降雪に関わらず)EVの普及には限界があるでしょう。まず、充電時間と航続距離の問題です。ガソリン車やディーゼル車なら5分の給油で何百kmも走れますが、EVではそこまで速い充電と航続距離が望めません。

 また、高速道路などでは現在の急速充電器の数では足りないのです。

 現在でも、高速道路で充電しようとすると、すでに充電をしているクルマがいることがよくあります。運が悪いときは、充電しているクルマのほかに順番待ちをしているクルマがいる場合もあります。この状態だと最悪1時間程度待たないと充電を始められず、充電が終わるのが1時間半後になってしまいます。

 時速100km/hで走れるとして、150km分の移動ができないのです。

 クルマの魅力は早く移動できることなので、1時間半の時間を浪費してしまうのはクルマ本来の魅力からはずれてしまいます。

 さらにこのタイミングが「雪が降りそうな状況」だったら……どうでしょう。

 5分でガソリンを入れて150km移動して雪の地域から脱出できたかも知れません、しかし1時間半の待機で雪に巻き込まれて身動きが取れなくなる可能性もありますよね。

 理想論だけでは進めない現実は、そう簡単に取り除くことはできないと私は考えます。

【画像ギャラリー】 雪国で電動化するならSUVのPHV車が最強!! 災害に強い代表的SUV PHV車たち