【eKワゴンのOEM車は何?】バッジと車名が違う「OEM車」のディープで面白い世界

本家より大幅値引きした日産のOEM車

三菱
日産 オッティ(2005-2013年)は三菱 eKワゴンのOEM車。単に日産のバッジを付けただけでなく、こちらはフロントマスクが本家と若干異なるデザインに

 「オッティはうちからのOEM車なのに日産の販売店は信じられないような値引きをする。値引き競争になると、eKワゴンが負けてしまう」

 日産は販売台数を増やすことに重点を置き、車検や点検費用で売り上げる考えだから、薄利多売のOEM軽自動車で大幅値引き販売を行った。これもOEM車を導入する目的とその戦略だった。

まだまだある! 記録より記憶に残ったOEM車たち

■トヨタ キャバリエ/1996-2000年

トヨタ キャバリエはGM キャバリエ
トヨタ キャバリエはGM キャバリエのOEM車。こちらは同じ車名でトヨタバッジを付けて販売された

 貿易摩擦を緩和すべくGMのシボレー キャバリエをトヨタで売ることになった。販売の低迷で値下げを繰り返し、最終的にセダンの価格が156万円に下がった。

 2.4Lエンジンを搭載しながら、1.5LのカローラセダンSEなどと同等の価格だ。超絶的な買い得車であった。

■シボレー MW/2000-2003年、2006-2010年

シボレー MWはスズキ ワゴンRソリオのOEM車
シボレー MWはスズキ ワゴンRソリオのOEM車

 OEM車とベース車の違いは、一般的にはメーカーエンブレム程度だ。しかしシボレーMWは大型グリルを装着して、ベース車のワゴンRソリオとは顔つきを大幅に変えた。

 本革シートを備えながら価格を安く抑えた仕様も用意され、シボレーブランドも注目された。

■いすゞ アスカ/1997-2002年(3代目)

3代目いすゞ アスカ。初代は自社開発、2代目はスバル レガシィのOEM車、3代目はホンダ アコードのOEM車と彷徨った流浪の車
3代目いすゞ アスカ。初代は自社開発、2代目はスバル レガシィのOEM車、3代目はホンダ アコードのOEM車と彷徨った流浪の車

 セダンの生産を終えてOEM車に切り替えた後のいすゞは、いろいろなメーカーと提携を結んだ。

 特にホンダとは活発で3代目アスカは5代目アコードのOEM車。ビッグホーンなどとは逆に供給を受けた。ただしセダンのみでワゴンはなく、販売は伸び悩んだ。

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