ノア3兄弟はどう変わる? 2021年期待のフルモデルチェンジでどのモデルが消滅するのか??

 トヨタは2020年5月から、全店全車扱いに切り替えた。全店全車扱いになったことで、販売チャンネルごとに設定していた兄弟車、姉妹車というのが不要になっている。

 これまで販売チャンネルが限られていたため、苦戦しているモデルもあの手この手で売ろうとしていたディーラーだが、人気車が売れるためそちらを優先しやすくなった。それにより、人気が減速していたクルマはさらに厳しい状況に追い込まれている。

 特にこの影響を受けてるのが、人気カテゴリーの2Lクラスミニバン『ノア/ヴォクシー/エスクァイア』だ。2021年後半にフルモデルチェンジを行う予定で、その動向が注目されているが、3兄弟の人気に大きな差が生まれており、フルモデルチェンジのタイミングで車種統合するとされている。

 フルモデルチェンジで『ノア/ヴォクシー/エスクァイア』はどのように変わるのか!? そしてどのクルマが淘汰されることになるのか!? 現在掴んでいる最新情報をお届けしたい。

文/遠藤徹
写真/TOYOTA
CG/ベストカー編集部

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■消滅はエスクァイアだけ!? 浮き上がったそのアウトライン

 トヨタ『ノア/ヴォクシー/エスクァイア』のミディアムワンボックスミニバン3兄弟が2021年11月にもフルモデルチェンジし、『新型ノア』に統合され、発売することが濃厚になっている。

写真左から順に『ヴォクシー』『ノア』『 エスクァイア』。現行型は走りの面でライバルに一歩譲るが、TNGAプラットフォーム採用で返上なるか!?

 世代交代のスケジュールは、すでに傘下のトヨタ系列店にオンラインで通達されているともいわれる。まだ詳細な商品内容は明らかになっていないが、少しずつアウトラインが浮かび上がっている。次期型の開発プロジェクトが動いているのは間違いない。

 ただ、つい最近になって2022年初めに先送りされたとの情報も流れている。世界的な半導体の供給遅れで、自動車メーカー各社は戦略モデルを中心に生産調整に迫られており、そのあおりを受ける可能性があるのだ。

 さて、ノア3兄弟だが、『ノア』&『ヴォクシー』の売れ行きが好調で、当面、現行モデルは『エスクァイア』だけを廃止し、ノア&ヴォクシーを継続したほうが得策との判断があるようだ。

■フルモデルチェンジでどう変わる!? 注目のその中身とは

 気になる次世代モデルだが、基本的にキープコンセプトでの仕立てだが、中身は大幅に進化するという。トヨタの次世代クルマづくりの考え方である「TNGA」による新開発のプラットフォームを採用。ボディパネルは直線と曲面を融合させた先鋭的なボディシェルを採用する。

 ボディサイズは従来モデルとほぼ同じだが、走りと燃費、使い勝手などを同時にバランスさせた進化を図るために、全高を50mm程度引き下げ、シートやルーフの内張のレイアウト変更することで、室内の居住空間は逆に拡大させるといった工夫する。

「威圧感」があったほうが売れるというのが国内ミニバンデザインのトレンドだが、次期型ノアではどのように威圧感を保つのか、または別の方向性を示すのか、気になるところだ

 従来モデルは、『ノア/ヴォクシー』だと、『ノア』が5ナンバーの標準ボディとワイドフェンダーによる3ナンバーのエアロバージョン、『ヴォクシー』は3ナンバーのみの2ボディタイプ構成であり、これについては引き継ぐはずである。

 現行3兄弟では、3ナンバーのエアロバージョンである『ヴォクシー』がダントツで売れており、この考え方は新型ノアの3ナンバーバージョンで生かされる見込みだ。

 パワーユニットは2L直噴のガソリンNAと同ハイブリッドを搭載する。従来モデルだとハイブリッドは1.8Lエンジンにニッケル水素バッテリー組み合わせ2WD車のみだったが、次期型は2Lエンジンと高効率&コンパクトのリチウムイオンバッテリーを組み合わせることで、メカニズムの配置スペースに余裕ができ、4WDユニットも設定できるようになる。

 全車CVTとの組み合わせで商品ラインアップを構築することで、従来ハイブリッド車の販売構成比は全体の30%にとどまっていたが、次期型では60%以上を目指す方針だ。

 5ナンバーの標準タイプと3ナンバーのエアロバージョンは内外装のデザイン、シート、内張のクオリティに差をつけ、上質で押し出しのよい、フロントマスクで違いを明確にする。3ナンバー車はワイドフェンダー&前後バンパーで全幅を40mm程度広く取ると同時に、タイヤサイズもインチアップして走りのポテンシャルアップを図った仕立てとする。

次期型では消滅すると噂の『エスクァイア』。3兄弟中最後に生まれて、最初に消滅することになる

 装備面ではハンズフリーのオート開閉スライドドアや、ディスプレイオーディオの標準装備などでより充実させる。ディスプレイオーディオは現行9インチからハリアー同様に12.3インチの大型画面に拡大することで、見やすさと利便性を高める。安心&安全パッケージの「トヨタセーフティセンス」は最新のデバイスを採用、高度な検知機能を盛り込み標準装備する。

 現行モデルは2020年12月の登録実績でヴォクシー:6114台、前年同月比19.8%増、ノア:3590台、同20.4%増、エスクァイア:1229台、同58.6%減と、ヴォクシー/ノアは好調だが、エスクァイアは激減状態となっている。こうしたことから、2021年末までにまずエスクァイアを廃止し、ヴォクシー&ノアを継続、その後の状況を見ながら、両モデルの統合&世代交代の時期を探るものと思われる。

■販売の現場が語るノアファミリー世代交代の裏側

●証言1:首都圏カローラ店営業担当者
 ノア3兄弟は扱い店が1本化されたのだから、ひとつのモデルに統合するのが自然である。これまでの経緯を見ると最初にノアが発売になり、こちらをベースにヴォクシー、そしてエスクァイアをそれぞれ派生させた。したがって統合する場合は最初に発売になったノアとするのが、これまでのトヨタの考え方であるから、その通りにすると予想している。

 ただ現実の売れ方は3ナンバーサイズのヴォクシーが最も多いので次期型の新型ノアでは3ナンバー車はヴォクシーのZSのコンセプトを引き継ぎ、5ナンバー車はノアの標準車をベースに世代交代すると予想している。

●証言2:首都圏ネッツ店営業担当者
 現行モデルでは3兄弟の中で圧倒的にヴォクシーがトップセラーだから、ノアに1本化されるにしても、ヴォクシーの売れ筋である特別仕様車「ZS 煌」のデザインコンセプトを何らかの形で引き継いだ世代交代をすると思われる。

 エスクァイアは最近ほとんど売れていないので、2021年中に廃止し、ヴォクシー&ノアがフルモデルチェンジするまで販売が継続されるとみしている。

『トヨタ・新型ノア / ノアカスタム』(画像はベストカー編集部による予想CG)。販売店予想では、新型で『ノア』に一本化するのではないかとも言われているようだ。今後の動向に目が離せない

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