トランスミッションのお話。EV(電気自動車)には基本6速MTなどという変速機は必要なくなります。なぜなら電気モーターは0rpmから最大トルクを発生するから。
そして、内燃機関のようにアイドリングさせる必要がないので、クラッチも必要なくなります。つまり繋ぎっぱなし。普段ATばかり運転しているとクラッチの存在を忘れてしまうので、EVに乗ってもATと同じように普通に走らせることができることに構造も同じと思ってしまいがち。けれども実はEVにはトランスミッションが必要ないのです。
唯一、ポルシェ『タイカン』がリヤモーターに2速のギヤを持っています。それでもAWDのフロントモーターに変速ギヤはなく直結です。つまりEVに使用される電気モーターは、恐ろしいほどの低速トルクを発生させるので通常の5~6速ぐらいのギヤ比で直結されているのです。
そこで今回はEVの話題ではなく、このトランスミッションのお話。このままEV化が進んでゆけば、やがてトランスミッションは無くなってしまうのではないか?(あるわけないが) そこで、今のうちに過去に乗ったMT(マニュアルトランスミッション)で、心に残るMT。中古でもいいから、もう一度乗ってみたいと思わせるMTを思い起こし、その印象をお話しようと思う。
文/松田秀士
写真/HONDA、PORSCHE、編集部
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