トヨタライズとヤリスクロス 販売好調!! この2台が売れる理由とは?


 2021年1月、ライズは6985台、ヤリスクロスは9350台を販売。登録車の販売ランキングではトップ10圏内にランクインしており、トヨタのコンパクトSUVであるライズとヤリスクロスの売れゆきが絶好調だ。

 人気カテゴリーであるSUVのなかでも好調な販売を見せているライズとヤリスクロス。この2車がそれぞれ、今売れている理由は何か? 自動車評論家の渡辺陽一郎氏が徹底的に分析します!

文/渡辺陽一郎
写真/ベストカー編集部

【画像ギャラリー】絶好調なライズとヤリスクロスを見る!


■ライズとヤリスクロスの売れゆきが絶好調!

 今は安全装備の充実などによってクルマの価格が全般的に高まり、従来以上にコンパクトな車種が注目されている。2020年に国内で新車として売られたクルマの内、軽自動車が37%、コンパクトカーも26%を占めた。小さなクルマの販売比率が60%以上に達した。

 その一方で、カッコよさと実用性を両立させたSUVの人気も高い。そこで全長を4400mm以下に抑えたコンパクトSUVが好調に売れるようになっている。

 この代表がトヨタのライズとヤリスクロスだ。ライズは2019年11月に発売され、2020年にはコロナ禍の影響を受けながらも12万6038台を登録した。1カ月平均が1万台を超えるから、絶好調の売れゆきといえるだろう。

 ヤリスクロスは2020年8月31日に発売された。日本自動車販売協会連合会は、ヤリスクロスの登録台数をヤリスに含めているのでわかりにくいが、トヨタによるとヤリスクロスは2020年に約3万2800台を登録した。実質的な販売期間は2020年9月から12月の4カ月間だから、1カ月平均であれば8200台だ。

ライズは、2020年の月間平均販売台数1万台を達成。今年1月の販売台数は6985台
SUVのヤリスクロスはヤリスとGRヤリスを足した台数よりも売れているという。今年1月の販売台数は9350台

 ちなみに直近の販売状況を見ると、ヤリス全体の登録台数のうち、ヤリスクロスが52%前後を占める。ヤリス+GRヤリスの登録台数よりも、ヤリスクロスのほうが多い。

 そして2020年12月の登録台数は、ヤリスクロスが8910台、ライズは8912台になり、この2車種が実質的に小型/普通車登録台数の1位と2位になった。2021年1月は、ライズの登録台数が6985台に下がり(絶好調だった前年の68%)、登録台数ランキングの順位もヴォクシーと同等まで低下したが、堅調に売れる人気車であることに変わりはない。

■ライズは5ナンバーサイズのコンパクトさが好評

 ライズが好調に売れる理由を販売店に尋ねると、以下のように返答された。

「ライズは5ナンバーサイズのコンパクトなSUVで、初心者や高齢のお客様も運転しやすい。ボディが小さい割に後席や荷室は広く、実用性が優れている。そのためにヴィッツ(現在のヤリス)のようなコンパクトカーから、ミニバンのヴォクシーまで、さまざまなお客様がライズに乗り替えている」。

 ライズが好調に売れる理由として、全長を3995mmに抑えた5ナンバーサイズのボディが挙げられる。最小回転半径は4.9m(Zグレードは5.0m)に収まり、水平基調のデザインだから、前後左右ともに視界がよくて運転しやすい。

 ヤリスクロスを含めてSUVの多くは、全長が短くても、全幅は1700mmを超えて3ナンバー車になる。5ナンバーサイズのSUVは、ライズと姉妹車のロッキー、クロスビー、ジムニーシエラ程度だ。

 運転のしやすいSUVを求めるユーザーにとって、ライズは貴重な選択肢になる。コンパクトカー、あるいはミドルサイズのミニバンやSUVからの乗り替えにも適する。

視界がよく、小回りも効いて荷物も載るから、実用性を求めるユーザーからの人気が高いようだ

 そしてSUVとあってボディの上側はワゴン風の形状だから、後席や荷室にも実用性が伴う。フィットほど車内は広くはないが、ファミリーカーとしても使いやすい。

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