■豊田章夫社長がトヨタ車を進化させた!
とはいえカンパニー制だけがこのような結果を生んでいるとは考えていない。その先駆けは2015年にフルモデルチェンジした「アルファード/ヴェルファイア」から感じていた。大型ミニバンの乗り心地とハンドリングの両立だ。試乗会で「これが本当にトヨタのミニバン?」と舌を巻いた記憶がある。
あの頃から素性が整ってきていたのだろう、そこにカンパニー制という組織改革、そして豊田章男氏という社長の存在がトヨタ車のハンドリングを押し上げている。
少々持ち上げすぎか、とは思うがGRヤリスの登場は1970年台TE27レビンが出現したあの時代を彷彿とさせる。
世の中はEVブームに沸いて、クルマの家電製品化は当たり前であるかのように経済アナリストなどは評論するが、EVの時代になろうともクルマは品質が重要だ。世界一クルマを売るメーカーとしてトヨタの走りにこだわる製品づくりの今後に期待したい。
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