フィットら国産コンパクトと新型ポロ 項目別比較で見る本当の評価とは? 

乗り心地では新型ポロが国産勢超える

ポロ TSIコンフォートライン(229万9000円)/全長×全幅×全高:4060×1750×1450mm、エンジン:1L直3ターボ、最高出力/最大トルク:95ps/17.9kgm、JC08モード燃費:19.1km/L
ポロ TSIコンフォートライン(229万9000円) ■全長×全幅×全高:4060×1750×1450mm、エンジン:1L直3ターボ、最高出力/最大トルク:95ps/17.9kgm、JC08モード燃費:19.1km/L

 乗り心地1位はポロ。先代型は低速で粗かったが新型は快適性を高めた。ただし、ボディが3ナンバーサイズに拡大され、差し引いて考える必要がある。

 2位はデミオ。少し硬いが重厚感を伴って粗さは抑えた。

 3位はフィット、4位はノート e-POWERで、重いボディは走行安定性で不利だが乗り心地は少し快適だ。

 5位はアクア、6位はスイフト。

◆乗り心地評価

1位/VW ポロ
2位/マツダ デミオ
3位/ホンダ フィット
4位/日産 ノート e-POWER
5位/トヨタ アクア
6位/スズキ スイフト

安全性充実で装備もポロに軍配

ポロは衝突時にボンネット後端が上昇する歩行者頭部保護システムの「アクティブボンネット」を採用
ポロは衝突時にボンネット後端が上昇する歩行者頭部保護システムの「アクティブボンネット」を採用

 装備内容の1位はポロ。緊急自動ブレーキが充実して、歩行者を保護するアクティブボンネットも採用した。

 2位はデミオ。緊急自動ブレーキが充実して、後方の並走車両も検知して警報する。7インチセンターディスプレイが備わり、4万8600円のSDカードを挿入するとカーナビになる。

3位はフィット。安全装備のホンダセンシングが装着され、路側帯を歩く歩行者と衝突する危険が生じた時は、パワーステアリングも制御して回避操作を支援する。

 4位はノート e-POWER。緊急自動ブレーキの作動上限速度は80km/hにとどまるが、車間距離を自動制御できるクルーズコントロールを加えた。

 5位はスイフト、6位はアクアでトヨタセーフティセンスCは歩行者を検知しない。

◆装備内容評価

1位/VW ポロ
2位/マツダ デミオ
3位/ホンダ フィット
4位/日産 ノート e-POWER
5位/スズキ スイフト
6位/トヨタ アクア

広さはフィットに一日の長

フィットの後席。センタータンクレイアウトの恩恵で小型車とは思えないレッグスペースはライバルの追随を許さない(写真は改良前モデル))
フィットの後席。センタータンクレイアウトの恩恵で小型車とは思えないレッグスペースはライバルの追随を許さない(写真は改良前モデル)

 居住性1位はフィット。車内が広く、身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る同乗者の膝先にこぶし2つ半の余裕がある。Lサイズセダン並みだ。燃料タンクを前席の下に搭載したから荷室の床が低く荷物も積みやすい。

 2位はノート e-POWER。後席の膝先空間はフィットと同等だが、前席の下に搭載した駆動用電池が大きく、後席に座る乗員の足が前席の下に収まりにくい。フィットより少し窮屈だ。

 3位はポロ。前後席ともにシートの作りが優れ、前席は長距離移動が快適だ。

 後席の膝先空間は前述の測り方で握りこぶしひとつ半と狭いが、座った時に前席の下に足が収まりやすく窮屈感を抑えた。

 4位はスイフト。前席は肩まわりのサポート性がよい。後席の膝先空間はこぶしひとつ半で着座位置も低いが座面の前側を持ち上げて大腿部を支えている。

 5位はデミオで前席は快適。後席も座面は相応に柔軟だが膝先空間がこぶしひとつ少々と狭い。サイドウィンドウの下端が高く閉鎖感も伴う。

 6位はアクア。後席の膝先はこぶしひとつ半だが前後席ともに特徴が乏しい。

◆居住性評価

1位/ホンダ フィット
2位/日産 ノート
3位/VW ポロ
4位/ノート e-POWER
5位/スズキ スイフト
6位/トヨタ アクア

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