プレミオ&アリオン生産終了へ 名門セダンコロナとカリーナの光と影


■1990年代以降、急激に輝きを失う

 1990年代になると、週休二日制の定着やアウトドアブームの到来により、セダンとクーペはユーザーから敬遠されるようになった。

 1992年にコロナとカリーナは相次いで新型になり、新たにフルタイム4WDも送り込んだ。だが、若者離れ、セダン離れは止まらず、販売台数は前作の半分に激減する。

 そこで軌道修正し、1996年1月に登場する11代目は「コロナプレミオ」を名乗っている。半年後に登場した7代目カリーナもセダンだけに絞った。

トヨタ 11代目コロナプレミオ(1996~1901年)。コロナ最後のモデルでプレミオのサブネームを付与。だが好転はせず
7代目カリーナはコロナにない5MTのGTを設定していた

 21世紀になるとコロナは「プレミオ」と改名し、44年、11代でコロナの名が消滅する。

 カリーナも7代で絶え、「アリオン」として新たなスタートを切ることになった。

 両車ともミドルクラスでは希少となった5ナンバーサイズの小型車枠を守り通した実用性の高い4ドアセダンだ。

 デビュー時は買い得感の高さと使い勝手のよさがウケ、好調な販売を記録した。

トヨタ 初代プレミオ(2001~2007年)…使い勝手、室内スペースなど大幅進化し、まずまずの販売をマーク
トヨタ 初代アリオン(2001~2007年)。初代アリオンはプレミオよりもスポーティなイメージが与えられた

 その後も年間10万台近くの販売を記録し、2007年には第2世代になっている。良質な小型車が少数だったこともあり、ベテランの人たちに愛された。

 だが、販売は下降線をたどったため、2021年3月をもってプレミオとアリオンは生産を終了する。

 トヨタを引っ張り続けた5ナンバーサイズの名車が密かに消えていくのは、コロナ、カリーナの輝いていた時代を知っている世代としては、とても悲しい。

●コロナキャッチフレーズ&CMキャラクター
・5代目 安全設計のNEWコロナ(田宮二郎)
・6代目 ハートがあるから頼れます(長嶋茂雄)
・7代目 舞台は主役を待っていた(ロジャー・ムーア)
・8代目 僕らに、引力(加藤和彦ほか)
・8代目 ふつうに愛せる、新コロナ(加藤和彦ほか)
・9代目 なによりもコロナ(……)
・10代目 コロナ氏 登場(中村雅俊)
・11代目 ……(緒形拳)

●カリーナキャッチフレーズ&CMキャラクター
・初代 足のいいやつ(千葉真一)
・2代目 足のいいやつ(千葉真一)
・3代目 足のいいやつ(千葉真一&岸本加世子)
・4代目 新FF足のいいやつ(千葉真一&岸本加世子)
・4代目 足のいいやつ(千葉真一&岸本加世子)
・5代目 ときめきのカリーナ(松本孝美)
・5代目 いつも、あたらしいふたりに(山口智子)
・6代目 丘の上のカリーナ(富田靖子)
・7代目 アイ・ラヴ・ラン(役所広司&中村久美)


【番外コラム】コロナ&カリーナの派生車トピック

●1600GT

 3代目コロナ2ドアハードトップをベースにコロナ用1.6L OHVをヤマハと共同開発してDOHC化して搭載。ボディ、サスペンション、ブレーキなども強化。

 トヨタRTXの名前でレースに投入されていたプロトタイプの市販モデルで、あえてコロナの名は冠せず1600GTと名乗った。

1600GT…コロナを冠せず「1600GT」という特別な名前が与えられ、レースでも大活躍

●コロナマークII

 コロナとクラウンの間に位置するモデルとして’68年にデビューしたのがコロナマークIIで、トヨタの主力に君臨。

 正式にトヨタマークIIに変更されたのは、ハイソカーブームの主役だった1984年デビューの5代目と、意外にコロナマークII時代は長かった。

 そのコロナマークIIも2004年にマークXと車名変更し、2019年かぎりで消滅。

コロナマークII…ユーザーの高級志向の高まりに合わせて登場したのがコロナマークⅡだった

●カリーナED&コロナEXiV

 カリーナ2ドアに代わるモデルは背の低いスタイリッシュな4ドアハードトップとしてデビュー。若者のハートをつかみ、当時の日本を席巻するほどの人気となった。

 カリーナEDは合計3世代、2代目ではコロナEXiVが兄弟車として加わり、EXiVは全日本ツーリングカー選手権(JTCC)でも活躍。

カリーナED…カリーナEDは背の低い4ドアハードトップブームの火付け役として大ヒット
コロナEXiV…カリーナEDの2代、3代目と兄弟車となるコロナEXiVはレースで活躍

【画像ギャラリー】コロナ・プレミオ13代&カリーナ・アリオン9代の系譜をギャラリーでチェック!

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