プリウスPHVは「割高」
■プリウス「A プレミアムツーリングセレクション」(339万4145円)VS プリウスPHV「S」(326万1600円)
プリウスは最上級グレード、プリウスPHVは価格が最も安いグレード。そのため装備内容は大幅に異なる。
プリウスは緊急自動ブレーキを作動できる安全装備、後方の並走車両などを検知するブラインドスポットモニター、本革シートなど豊富に装着したグレードで、それが一番安いPHVと同等価格だ。
そのプリウスと、プリウスPHVとの装備差を価格に換算すると65万円に達する。しかも価格はプリウスPHVが約6万円高いから、差額は71万円に開く。この金額がプリウスとプリウスPHVの「正味価格差」だ。補助金を差し引いても51万円の差額が残る。
プリウスPHVは東京電力の従量電灯Bで充電すると、ガソリンを1滴も使わずモーターだけで走っても、51万円の「実質正味価格差」を取り戻すのに20万km以上の走行を必要とする。プリウスPHVは割高だ。
CX-5の2L車は価格が割高
■CX-3「XDプロアクティブ」(260万2800円) VS CX-5「20S プロアクティブ」(268万9200円)
CX-5のディーゼル「XD」では、4WDの価格が2WDよりも22万6800円高い。ガソリンは2WDが2L、4WDが2.5Lでエンジン排気量も違うが、2WDと4WDの価格差は22万6800円でディーゼルと同額だ。
つまり、CX-5はガソリンの2Lと2.5Lを同じ価格で計算している。開発&製造コストには忠実だが、一般的には排気量100ccの相場は2万円だ。
500ccの差があれば、価格に10万円の違いが通常は生じる。従って2LエンジンのCX-5「20S プロアクティブ」は、2.5L車に比べて10万円割高になる。
そして、CX-5のボディと内装の「正味価格」は、装備を補正してCX-3より36万円高い。これとエンジン価格差(CX-3はディーゼルでCX-5はガソリン)が相殺されて両車の価格が接近した。
後席の居住性や荷室容量の違いを考えると、ボディ&内外装価格差が36万円ならCX-5が割安だが、前述のようにCX-5の2Lは割高でエンジン性能が車重の割に低い。だからCX-3を推奨する。
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