売れてる車は30年間変わってない!! 日本人が求めるサイズと価格

「ハイブリッドの小型車」アクアが大ヒット

プリウスが徐々に大型化しつつあったなか、5ナンバーのハイブリッドとして登場したアクアはまさにユーザーの嗜好を反映した1台だ
プリウスが徐々に大型化しつつあったなか、5ナンバーのハイブリッドとして登場したアクアはまさにユーザーの嗜好を反映した1台だった

●2013年 アクア(初代)

【全長3995mm×全幅1695mm×全高1445mm、中心価格帯190万円程度&排気量1.5リッターハイブリッド】

 2011年末に登場し、今も現役の初代アクアはヴィッツをベースとしたハイブリッドカー。

 3代目プリウスのヒットもあり「ハイブリッドのコンパクトカーが欲しい」という声にぴったりマッチしたこともあり、車自体の出来はともかくとして登場以来7年目となった今でも、年間販売台数ではベスト3をキープする。

●2016年 プリウス(4代目)

【全長4540mm×全幅1760mm×全高1470mm、中心価格帯250万円程度&排気量1.8L+モーター】

 4代目プリウスもキープコンセプトながら、3代目モデルの弱点だった基本性能や安全性能を大幅に向上。3代目モデルほどのヒットではないものの、2017年も年間販売台数1位になるなど、十分成功と言える販売実績を残している。

●2018年1-4月 ノート(2代目)

【全長4100mm×全幅1695mm×全高1520mm、中心価格帯200万円程度&中心排気量1.2L+モーター】

 2012年登場のノートにスポットライトがあったのは2016年秋にハイブリッドのe-POWERが加わってからである。

 電気自動車に近い静かさや爽快な加速、アクセル操作だけで通常の走行なら停止まで可能なワンペダルドライブの新鮮さが注目され、もともと広さには定評のあった車だけに、日産車としては30年ぶりの月間販売台数1位に何度もなるという大ヒットを飛ばした。

今も変わらぬ“適度な”サイズと価格の条件

3代目プリウス。
3代目プリウス。3ナンバー車ではあるが、全幅は1745mmと現在のVWゴルフなどより狭く、“日本で扱いやすいギリギリサイズ”に収まっていた

 このように最も売れた車には5ナンバーサイズ、キープコンセプト、価格は200万円までを中心に250万円程度まで(大卒初任給を基準にした物価の移り変わりとも概ね呼応している)、というキーワードがあるように思う。

 また、ここ30年の年間販売台数ベスト3を見ても、このキーワードから外れた車はバブル期のクラウンとマークIIを除くと、片手で数えられるくらいしかない。

 一般の人が求めている車は、ミニバンのようなボディタイプもあるにせよ、比較的慎ましやかなものであることがよく分かる。

 それだけに普通の人が買える上限の車の輸入車への流失を防ぐためにも、コンパクトカーだけでなく、できれば「車は大きくなっても道路は広くなっていない」日本の道路で使いやすい5ナンバーサイズの車が欲しい。

 それが無理であれば、3代目プリウスに近い全幅1750mmまでで、世界中の市場に対応できる250万円くらいの質の高い車が、プリウス以外にもぜひ欲しいところだ。

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