トヨタ、日産らが発売し地味に消えた4ドアセダン車たち 6選 


■三菱エメロード 1992〜1996年

三菱・エメロード
三菱・エメロード

7代目のギャランとエテルナをベースに開発され、1992年秋に登場したスタイリッシュな4ドアピラードハードトップがエメロードだ。ルックス重視のパーソナルカーで、ギャランより背が低く、ワイド感も強調した。

バブル期の勢いをそのままに残すふくよかさがエメロードの特徴であり、魅力である。インテリアはギャランに準じているが、頭上の空間はちょっと削られていた。洗練されたデザインだったが、バブル期が終わり、ブームが去っていたのでヒット作にはなっていない。

が、サルーンとしては上質感があり、走りの質も高かった。

パワートレインは、4気筒もあるが、主役は上質なV型6気筒だ。ギャランから譲り受けた1.8Lと2LのV型6気筒SOHCを中心に、2LエンジンにはDOHCも設定している。後期モデルの5速MT車には気筒休止システムも組み合わせた。4速ATは最先端を行くファジー制御だった。

サスペンションは4輪ともマルチリンクで、アクティブ4WSやアクティブプレビューECS、ファジーTCLなどの電子制御も積極的に盛り込んでいる。ハイメカをてんこ盛りしていたが、時代は広いキャビンのクルマに向いており、苦戦を強いられたまま絶版となった。

■スズキキザシ 2009〜2015年

スズキ・キザシ
スズキ・キザシ

多くのモーターショーに参考出品していた「コンセプト・キザシ」をデザインモチーフにしたダイナミックな4ドアセダンだ。スズキとしては初のビッグサイズサルーンで、全幅は1800mmの大台を超えている。ボリューム感があり、フォルムは力強い。世界戦略車として開発され、2009年秋に日本でデビューを飾り、スズキの頂点に君臨した。

アスリートのようなスポーツ性にこだわり、235/45R18インチのファットなタイヤを履いている。アウトバーンなど、ヨーロッパで徹底的に鍛えたため、走りの実力もハイレベルだ。サスペンションはストラットとマルチリンクの組み合わせで、意のままに速く走れた。

パワートレインは、可変吸気システムを採用した直列4気筒DOHCだ。これにパドルシフト付きのCVTを組み合わせた。快適装備に加え、安全装備にもこだわり、主役のFF モデルは途中でプリクラッシュセーフティをオプション設定している。

が、知名度が低く、スズキのオーナーは大きすぎるので食指を動かさなかった。覆面パトカーには採用されたが、惜しまれることなく15年に生産を終えた悲運の名車だ。